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2006年08月21日
「あなた自身を配信せよ」のもう1つの意味
Broadcast Yourself.(あなた自身を配信せよ)
2005年2月生まれの動画共有サイト「YouTube」(ユーチューブ)のキャッチフレーズです。
YouTubeは、2005年末に米NBCの人気テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」がアップロードされていたことからブログなどで話題になり、日本では2006年1月に2ちゃんねるやブログなどで紹介され人気が上昇しました。
このサイトでは、動画を閲覧するだけでなく、会員登録しておけば以下のサービスを利用できます。
- 容量100MB、10分までの動画ファイルを容易にアップロードし、公開できる。
- 動画を5段階で評価したり、動画やメンバーにコメントを付けられる。
- 動画をまとめたプレイリストを作成・公開する機能、お気に入り機能がある。
- 特定のメンバー同士で動画を共有できる。
2006年4月21日時点で投稿されている動画の数4000万、日に35,000の動画がアップロードされています。(保有動画数は世界最大)
ところが、このウェブサイトを運営する会社(YouTube)の従業員はなんと25人?(オンライン百科事典Wikipediaによる)というからビックリします。
そのYouTubeが今、11月のアメリカ中間選挙を控え、選挙戦の強力な道具になりそうだとして注目を集めています。
これまで、テレビCMなどを流す資金力がなかった候補でも、映像を駆使した選挙PRを流すことができるからです。
CM費用の大小が勝敗を左右してきただけに、各陣営は早急な対応を迫られているようです。
今月初めの民主党コネティカット州予備選で、現職のリーバーマン上院議員を破ったレイモント氏の支持者は、候補者のちょっとした失敗やおかしなしぐさをビデオに撮り、YouTubeに投稿し続けたそうです。
これまでの選挙戦では、大々的なテレビ広告を打つことができる資金力が決定的な役割を果たしてきたのに対し、YouTubeには誰もが映像を投稿できることから、「今後、ごく一般的な市民が選挙戦の主導権を握る可能性がある」(米紙ワシントン・ポスト)
ユーチューブだけでなく、携帯型音楽プレーヤーや携帯電話を用いた新しい形の映像・音声サービスが、今後の選挙戦を左右する存在となる(米紙ロサンゼルス・タイムズ)
日本でも、昨年の参院選挙戦で、アメリカに倣えとばかり、ブログを始める立候補者がどっと増えました。自民党は永田町に有名なブロガーを集めて懇親会を開き、世間にアピールしていました。
しかし、この手の手法はいつもアメリカの模倣が多くてウンザリします。
オリジナリティの高いIT戦略を持った政治家がそろそろ現れてほしいものです。
「あなた自身を配信せよ」...それは、日本の政治家に送りたいぴったりのフレーズでもあります。
q.f. iza |
投稿者 messiah : 2006年08月21日 11:18
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