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2006年08月12日

クラシック音楽もiPodで聞く時代へ

モーツァルト
q.f. JEUGIA
ネット配信だけで提供されるクラシック音楽が今年3月に登場しました。

多くのファンを持つ老舗レーベルの「ドイツ・グラモフォン」が、「iTMSと独占契約、CD販売の予定なし」という形でロリン・マゼール指揮・ニューヨーク・フィルハーモニックのライブ音源(モーツァルトの交響曲集)を配信したのです。

CDをリリースしないというのが驚きですが、業界がネット配信ユーザーをこれからのメインターゲットとして捉えている証拠です。

制作、流通コストの軽減を考えると、ネット配信への流れはさらに加速していく可能性を持ち、現在このシリーズには、5つのアイテム(CD5タイトル分)が加わっています。

クラシック音楽は他のものと比べて1曲の演奏時間が長く、データ量が膨大になってしまう事や、携帯プレーヤーではなく高音質の場で聴くべきもの、という理由から従来は業界がネット配信に積極的でなかったのです。

ところが、その観念を覆すことになったのが「検索」でした。

自分が聞きたいアーティストや曲を探す検索機能は当然として、例えばベートーベンの「田園」を「ベルリン・フィルハーモニー」で聴きたいとか、曲名やアーティスト名で絞り込む以外に「ベートーベン」の曲を「ウィーン・フィルハーモニー」が演奏している、というような検索もネット配信サイトなら自由自在なのです。

加えて、昨年来のモーツァルト・ブームやトリノ五輪でのフィギュア・スケート・フィーバーが後押しした形で、2006年になってクラシックの人気が上がっているということも背景にあります。

さて、iPodで数十分にわたる長いクラシック音楽を楽しむ季節は?

そう、もう少し先...秋の方がふさわしいでしょう。

因みに今年2006年は、35才という若さで、普通の人が一生をかかっても成し遂げられない偉業、すばらしい作品の数々を残して、人生を駆け抜けていった天才作曲家モーツァルトの生誕250年という記念の年に当たります。(1756年1月27日生まれ)

q.f. NBonline

投稿者 messiah : 2006年08月12日 08:29

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