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2006年08月19日
「ググる」を使うことに反対するグーグルの真意とは?
今秋発売予定の2006年版Merriam-Webster英語辞典に、新語として“検索する”という意味の動詞「google」が掲載されます。(7/11付エントリー)
| google(ググる:他動詞):Googleの検索エンジンを使って(人が)World Wide Webから情報を入手すること。 |
掲載の事実が明らかになった7月初旬、グーグル社は、「googleをGoogleの検索エンジンを使う動詞として定義するのは適切な措置だ」と述べていました。
ところがここに来て俄かに、「google someone(だれかについてググる)」といった一般動詞としての同社名の使用を厳重に取り締まると言い出しました。
グーグル社によると、このような言いまわしは、同社のブランドを傷つける恐れがあると述べています。
1ヶ月前とは正反対の事を言い出した裏に何があったのでしょうか?
このグーグル社の対応に関していろいろな推測や評価が飛び交っています。
「商標が一般的に利用されると、その名声は失われてしまう。彼らは検索以外のこともいろいろやっているため、自分たちのブランド名がこの分野に限定されてしまうことが嫌なのかもしれない」
ブログコミュニティでは、「これはGoogleがかつての格好良さと遊び心を失いつつあるしるしだ」とする意見があります。
「これは究極の賛辞のはずであり、グーグル社が異なる受け取り方をしたことは信じられない」とか、同社の対応を「史上最悪のPR活動の1つだ」と批判するブロガーもいます。
筆者の推測はこうです。
他動詞googleが、「Google検索エンジンを使ってインターネット検索をする」という意味で辞書に定義されたとしても、大衆がこの言葉をどのように使うかまで規制する事は不可能です。
他動詞googleが、Google検索エンジンだけでなく、Yahoo!やmsnやその他全ての検索ソフトを1つにして「検索する」という意味に転化使用されてしまうことで、Googleというブランドのコモディティ化を懸念しているものと思われます。
背景には、Googleのブランド力がここ数年で一気に上昇していること。
グーグル社が競合他社との差別化戦略の1つに「ブランド力」を位置付けていると思われるからです。
検索エンジンGoogleは、確かに速くて的確に検索してくれますが、技術的には他にも優れた特徴を持ったエンジンが出現しています。
だから、いづれは差別化の要素がなくなる日が来ると見ているのでしょう。
その時にgoogle(ググる)という言葉が、検索するという意味の日常語として浸透していたら、品質の悪い(あるいはサービスの悪い)検索サービスに対して自社の名前を転用されてしまう。
そのことが大切にしているブランドに傷をつける事を恐れている。あるいは、Googleというブランドが、コモディティ化したgoogleという言葉によって低俗化するのを恐れているように思います。
コモディティ化とは例えば、グーグル社だけが開発できる、あるいはグーグル社独自の検索機能があったとします。(現にそれがある)
しかし、やがて技術の普及、他社ソフトの機能向上などによって、多くの会社でそれが開発可能となると、機能や品質面で差のない検索ソフトが市場に多数、投入されることになり、ユーザーはどこのメーカーが作ったものかにこだわらず、基本的な機能さえ備わっていればいいと考える状況に行き着くことを意味します。
グーグル社にすれば、むやみにgoogle(ググる)という言葉が氾濫してしまい、言葉の持つイメージやニュアンスが意図しない方向に進むことに危険を感じているように思います。
それに比べ、時間はかかっても、自社でブランド構築していく方にはリスクはありません。大衆の力で急成長した企業だけに、大衆の力の怖さも知っているのではないかと思います。
| q.f. CNET Japan |
投稿者 messiah : 2006年08月19日 07:26
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