« ネット上を駆け巡る一番乗りへの情熱 | HOME | 米国でもパラサイトシングルが急増 »

2006年09月09日

ルールの周知徹底は日本に学べ

日本の大都市では当たり前のようになった女性専用電車。女性ユーザーからは好評で、男性ユーザーの大きな反対もなく、ほぼ全国的に定着しています。

ところが、同様の目的で導入したお隣りの台湾では、導入して間もないのに女性専用電車を廃止する方向で進んでいるそうです。

台湾は働く女性の割合が高く、台北など都市部の通勤電車の利用客の6割近くが女性。

痴漢被害もあり、「仕事で疲れた女性が車内で安心して、くつろげるように」と女性政治家らが後押しして、日本の女性車両を参考にして今年6月に導入されたのでした。

ところが導入後、男性側から「同じ運賃を払う男性の権益侵害」だとネットで廃止を呼びかける運動が起きたのです。

「男を排除するような、車内の女性の視線が不快」と言って抗議する声も公然とわき上がり、さらに、列車の編成ごとに女性専用車両の停車位置が異なり、ホームでの十分な説明がない事なども「不便だ」として、男性乗客の不満に拍車をかけたようです。

ルールを定めると、それを守らせるために周知徹底させるのが日本の特徴です。

例えば、東京都千代田区では歩きタバコがほぼ全域で禁止されていますが、その徹底のために、いたるところに看板や標識・標示があり、監視員まで巡回して徹底したルール作りをしています。

台湾は、日本を真似て“システム”を導入したが、それを運用するノウハウは参考にしなかった。それが今回の問題になったように思います。

一方、台湾の女性客は存続を求める声が強いのですが、女性車両に乗り込む男性客が後を絶たないため、車内で男女間の口論まで発生するなど混乱状態。

鉄道会社は、この11月末で女性専用車を廃止する方向で検討に入ったようです。

大勢が利用する新しいシステムを作る場合は、それを利用する規約を周知徹底させることが必要。

システム(ハード)とルール(ソフト)の融合を、台湾は日本から学ぶべきでしょう。

q.f. YOMIURI ON-LINE

投稿者 messiah : 2006年09月09日 08:09

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://go1by1.com/mt/cgi-bin/mt-tb.cgi/735

コメント

コメントしてください




保存しますか?


▲TOP   ■HOME