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2006年09月08日

ネット上を駆け巡る一番乗りへの情熱

高橋名人をご存知でしょうか?

ある特別な分野ですが、知らない人がいない程の有名人のようです。(筆者はこのエントリーを書くまで恥ずかしながら知りませんでした)

この方はゲームソフト開発会社のハドソンの社員なのですが、その名の通り...ゲームの名人(達人)なのです。

ゲーム機のコントローラボタンを1秒間に16回押す16連射という特技を有し、日本で初めてチャンピオンシップロードランナー(穴を掘りながらロボットを埋め、画面内にある全ての金塊を回収するゲーム)を全面クリアした実績を持っています。

1985年~1990年当時のファミリーコンピュータに夢中になっていた子供たちからの人気は高く、1986年にはライバルの毛利名人との対決を描いた映画「GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦」に主演しました。

さらに、テレビアニメ「Bugってハニー」に登場する高橋原人のモデルにもなりました。

コロコロコミックには「高橋名人物語」という漫画が連載され、高橋名人を主人公にした「高橋名人の冒険島」というゲームも発売されています。

...という、ゲームに興味のない人は「あっ、そうなの」で終わってしまう一方、その道のファンにとっては雲の上の凄い有名人なのです。

その高橋名人が自身のブログ「16連射のつぶやき」で語ったところによると、9/6の朝、有楽町駅を降りて歩行中に、偶然に取材にきていたテレビ東京のインタビュアーにマイクを差し向けられたのです。

これはもしかすると、自分を“高橋名人”と知っていての行動か、と思ったかどうかは知りませんが、次の瞬間にインタビュアーは意外な質問をし出したのです。

「秋篠宮妃が出産されましたけど、いかがお思いですか?」
「皇位継承についてはどうですか?」

名人は、どちらの質問にも無難に答えておいたとブログに書いています。

要するに、高橋名人は会社出勤途中の一般のサラリーマンの一人、「喜びに沸く街の声」として扱われたわけです。

さあ、それだけならよくある話なのですが...

人がまだ知らない新しい情報は独りで味わうよりも「こんな情報知っていますか?」と公言したくなるものです。

こうした情報は恐ろしい速さでネット上に伝播していきます。リンクを辿って誰でもダイレクトにアクセスできるからです。

筆者が高橋名人の略歴などを知るために訪問したオンライン百科事典「ウィキペデイア」には、昨日の、この件が既に投稿されて記事になっていました。はやっ

ウィキペデイアを見た人がこの件をテーマとして自分のブログで取り上げたり、掲示板でワイワイやっていると、そのうちにマスメディアでもニュースになる。(よく考えると、筆者もこうして取り上げている)

自分が知り得た情報を、誰よりも速く真っ先に公開することに情熱を燃やす。

今日も、明日も、明後日も...ネット上を駆け巡る“一番乗りへの情熱”が飛び交います。

投稿者 messiah : 2006年09月08日 08:41

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