« 成功体験に埋没したポータルの王者 | HOME | 刑務所は安住の地？ »
2006年10月24日
人命は個人の問題ではない
一ヶ月前ほど前から、ブログの投稿時にエラーが続出。最近は四苦八苦で投稿しています。サーバーに原因があるようですが、もう少し調べないと確かなことは言えない。...がその時間がない。
困ったなあ、という状況です。ま、それは兎も角...
生まれつき脳の病気がある赤ちゃんに必要な手術を両親が拒否したため、病院が児童相談所に「虐待通告」をし、児童相談所の請求を受けた大阪家裁が昨年「子の健全な発達を妨げ、生命に危険を生じさせる可能性が極めて高い」として親権停止の保全処分を命じていたことが分かりました。
手術は、同家裁が選任した親権代行者の同意で無事行われ、赤ちゃんはその後、請求取り下げで親権を回復した両親の元で順調に育っているといいます。
この両親は「宗教的な理由」で手術を拒否していたのですが、宗教以外にも重い障害があるなどさまざまな理由で親が子供の治療を拒否する例があるそうです。（今回の場合、人の血が輸血されることを禁じているのでしょうか？）
赤ちゃんは命拾いしました。その子は無事、人生を経験できることになりました。
しかし、宗教上の理由でわが子の手術を拒否した両親はどんな思いをしているでしょう。
わが子への愛情をとるか、宗教上の信義を優先するかで、迷ったと信じたい。
そして今は、病院のとったかなり荒っぽい措置（児童相談所への虐待通告）に対しても、内心は感謝している、と思いたいですね。
宗教は、つきつめれば個人のためにある。されど、人命は個人の問題ではない。
今回の病院の措置は正しいと思います。
| q.f. Excite |
投稿者 messiah : 2006年10月24日 07:55
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://go1by1.com/mt/cgi-bin/mt-tb.cgi/792
コメント
１ミリリットルの中に1億個…成人男子の精子の数です（もっとも、最近ではその数が激減しているとの報告もありますが）。その中のたった1つの精子が卵子と結合、父と母からＤＮＡを受け継いで、ふしぎなふしぎな自然の法則で新しい命が生まれます。人間は人間から生まれるものですが、この奇跡のメカニズムを観るとき人知をはるかに超えた何らかの力によってもたらされているとしか思えません。まさに神の力、仏の力ともいえるものでしょう。
両親は「神様からお借りした身体にメスをいれることはできない」とのことでしたね。命こそ最大最上のもの。命をもっとも大切なものとしているはずの神が、『命より大切な神から預かりし身体』とは？？？
昨日、京都府で3歳の男の子が食べ物を与えられず餓死したニュースが流れました。我が子なら何をしてもいいとする親の勝手な考えで幼い命がたくさん奪われています。児童相談所などの対応にももちろん問題があったでしょう。しかし、これも対症療法的論議に過ぎず。何故、こんなことになってゆくかを考えるとき、やはりわが国の宗教教育の貧困さに思い当たるのですが、わが身の信仰心の薄さも気になる次第です。
投稿者 yosuke : 2006年10月24日 18:02
いつも深く考えさせるコメントを有難うございます。
今の教育のままではヤバイですね。知識だけに偏重しています。また、学校と家庭の二人三脚で知識と知恵を授ける教育が行われなくなった現状に危機感を抱きます。
いろんな問題を提起していきます。これからもよろしくお願いします。
投稿者 でたとこ : 2006年10月25日 19:50