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2006年10月01日
「じゃんけん」に勝つための7つの戦略
RPSをご存知ですか?(RPGなら聞いた事があるけれど)
ロール・プレーイング・シミュレーショ...??? ...ではありません。残念!
19世紀末に日本で生まれた「じゃんけん」は、英語圏にも輸出され、RPS(Rock・Paper・Scissorsの頭文字)と呼ばれています。
奄美方言分類辞典には「奄美に本土(九州)からじゃんけんが伝わったのは明治の末である」と記されており、「じゃんけん」が明治の初期に九州で誕生したとする説が現在有力です。
さて、そのRPSの2006年度世界選手権大会(2006 World RPS Championships)が11月にトロント(カナダ)で開催されます。賞金合計額は10,000ドル(約117万円)。
じゃんけんは確率ではなく、頭のゲームだそうです。PRSのコミュニティサイト「World RPS Society」によると、勝つためのいくつかのセオリーがあるようです。
- 初心者はグーを出す
男性は最初にグーを出しやすい。これはグーに強い(ゲンコツ)イメージを抱いているため。そのため、初心者相手のじゃんけんでは「パー」を出せば高確率で勝利できる。但し、じゃんけん世界選手権のような相手がプロの場合は通じない。 - 最初はチョキを出す
「初心者はグーを出す」ということは、経験豊富な相手の場合は何を出せばいいのかというと、「チョキ」ということになる。初心者ではないのだからグーではない、ということは相手の出すのはチョキかパー。ということはこちらはチョキを出していれば少なくとも負けはしない。 - 2回連続の罠
例えば相手がチョキ、次もチョキ、と出した場合。相手が次に出すのはグー、あるいはパーの可能性が非常に高くなる。何故なら、じゃんけんでは相手に予想されると圧倒的に不利なため、2回連続で同じ手を出してしまうと、予想されるのを回避するためにそれ以外の手を出す傾向が強くなるから。 - 宣言する
次に何を出すのかをあらかじめ宣言し、その通りの手を出す。例えば「次はグーを出すよ!」と言うと、相手はその言葉を疑っているので、パーを出してこない。ということは、相手はチョキかグー。つまり、あなたはグーを出せば少なくとも負けはしない。心理戦に慣れていない相手で、なおかつある程度考えてしまう人間が相手の場合に有効。 - 考えるより先に手を出させる
何回かのじゃんけんで勝負する場合に有効で、次に何を出せばいいのかを考える時間が少なくなればなるほど、直前で最終的に勝った手を出してくる確率が高まる。例えば、相手が直前にチョキで勝ったとして、次の手を考える時間が無い場合は無意識のうちにチョキを出しやすくなる。そこで、あなたはグーを出せば最終的に勝つ。成功体験があるとそれから離れられないという心理を利用する。 - 出す順番を固定させる
相手とじゃんけんする前に「グーはチョキに勝ち…」と言いながらグーを相手に見せ、次に「チョキはパーに勝ち…」と言いながらチョキを相手に見せ、「パーはグーに勝つ」と言いながらパーを相手に見せる。こうすることで相手の出すパターンが深層心理のレベルで固定され、相手が見た順番で手を出しやすくなる。 - どうしようもなくなったらパーを出す
相手もこちらと同等の戦略を駆使してくる相手である場合、最終的に次に何を出せばいいのか分からなくなる、つまり手が読めなくなる場合がある。そういう場合は「パー」を出せば比較的ましな結果が期待できる。実は、過去のいろいろなじゃんけん大会で最もよく出されなかった手は「チョキ」。もし、じゃんけんが確率のみであるならばどの手も等しく33.3%ずつのはずだが、実際にはチョキが最も低く、出される確率は29.6%。だから、パーを出せば勝てる可能性は高いとい言える。
これら7つの戦略を駆使してはじめて、選手権大会で勝負できる腕前になれるようです。単純なゲームにも勝利の方程式あり。否、単純がゆえにより奥深い。
q.f. GIGAZINE |
投稿者 messiah : 2006年10月01日 08:50
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