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2006年10月29日

曲がり角? 利用者数が大きく減った米国のSNS

米ウォールストリートジャーナル紙に「MySpace, ByeSpace?」という記事が掲載され、SNS(ソーシャル・ネットワーキングサービス)が成長産業から成熟産業に移行しつつあると報じています。

9月に、世界最大のSNSサイト・MySpace(マイスペース)、二番手のFacebook(フェイスブック)がともにユニークユーザー数が減少したことが背景にあります。

Nielsen/NetRatingsという有名な調査会社の調べなのですが、MySpaceは8月に4920万人だった利用者数が4720万人へと4%減少、Facebookも890万人から780万人へと12%も少なくなっているのです。

この数字の減少について同紙は、「(米国での)新年度が始まり学生の利用が減った」という季節的変動要因が影響しているものの、それ以外にもっと根本的な問題が作用していると述べています。

この記事には、「MySpaceが急激な成長フェーズから、成熟フェーズに移りつつある」ことを認めるMySpaceを傘下に収めるNews Corp.の幹部の言葉に続き、この事は、MySpaceが飽和状態に近づいていることを暗に示唆しているのかもしれない、と書かれています。

米国のSNSサイトは、あまりに巨大になりすぎたことによる弊害がでています。

例えば、MySpaceでは友人登録の仕組みを悪用したスパムが横行し、MySpaceでの「友達」の数が4000名にもふくれあがり、その大部分が赤の他人という状態になってしまったことに愛想を尽かし、同サービスから抜けたユーザーの例も多いとか。

その一方で、一部には「MySpaceの価値が数年後には100億ドル規模になる」という声もあったりして、評価の定まらぬ状況にあります。

今後、SNSのサービスが現在のような、SNS内で完結する閉じられた世界で推移する限り、利用者数は減りそうな気がします。(人間は飽きる動物なのです)

いづれ、日本のSNSにもこのような波がやってくる時が...来るでしょうね。

投稿者 messiah : 2006年10月29日 13:36

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