« iPodから消える?あの象徴の形 | HOME | ドメイン名の取得のコツ »

2006年11月01日

母国の土に骨を埋めたい

今を去る1世紀以上前のことですが、多くのアイルランド人が飢饉・貧困・失業のためにやむを得ず祖国を離れ、その大部分が北アメリカに住みつき、現在ではおよそ4000万人のアメリカ人が、自分のルーツはアイルランドにあると主張しています。

全世界では、アイルランド移民の数は推定7000万人以上とも言われています。

ある時、北アイルランドのアントリム州出身の2人の男性が、1つのアイデアを思いつきました。

「母国の土に骨を埋めたい」と考えているアイルランド系アメリカ人を相手に土を販売するビジネスです。

「需要は、ただただ驚異的です」

「うまくいくとはわかっていましたが、これほどまでの熱烈な反響があるとは夢にも思いませんでした」

...という状況で、この土運びビジネスは今のところ大当たりしています。

この土は、0.75ポンド(約340g)あたり15ドル(1762円)で販売されます。

但し、需要だけで当てたわけではなく、彼らは米国の厳しい輸入規制を通るように、土の処理法に関する特許を取得しています。(土をアメリカ合衆国に輸出するには、口蹄疫などの病気や虫などが完全に除去されていなければならない)

既に、あるニューヨークの高齢ビジネスマンからの注文が入っていて、彼は西アイルランド出身で、10万ドル分の土を注文しました。

「私は永眠の地の候補地をふたつ考えていましたが、いま完全にアイルランドの土に埋まることに決めました……マンハッタンで」と語っているそうです。

都会は別として、土くらい豊富で入手が容易な天然資源はありません。アイルランドにあればタダ同然でも、海を越えるだけで価値が一気に上がる。

その価値を一気に高めているのは、ふるさとへの回帰を願う人間の本能でしょうか。

q.f. Excite

投稿者 messiah : 2006年11月01日 07:08

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://go1by1.com/mt/cgi-bin/mt-tb.cgi/801

コメント

コメントしてください




保存しますか?


▲TOP   ■HOME