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2007年01月11日

右利き、左利きはなぜできるかに解明の手がかり

筆者は右利きですが、筆者の周りには左利きの人もいます。

しかし、右利きに比べると数はうんと少ないように思います。

さて、どうして右利き、左利きというのが出来るのだろうか?という、わりと単純なことがこれまで全く分かっていませんでした。

最近、理化学研究所の研究チームは、脳の左右の構造に違いがあるのは、それを構成する神経細胞の形成時期に差があるから、という研究成果を発表しました。

これは、なぜ右利きや左利きがあるのかという人間の脳の左右差を解明する手がかりになると期待されています。

研究チームは、左右で構造が異なり、意欲や気分などの制御にかかわっている「手綱核(たづなかく)」と呼ばれる脳の部位に注目。

大脳周辺(大脳辺縁系)にある手綱核の左右差がどう形作られたか、ゼブラフィッシュという魚の受精卵を使い調べました。(なぜゼブラフィッシュなのかは不明)

その結果、受精後に早くできた神経細胞は、主に左側の手綱核を、遅くできた神経細胞は右側を形作っていることを確認し、神経細胞ができる時期で左右の差が決定することを発見しました。

人間の場合、左脳で言語を、右脳で視覚を制御するなど、脳の働きに左右差があることは知られていますが、仮に今回の研究をそのまま当てはめると、言語をつかさどる左脳が右脳よりも早く形成されるということになります。

太古の昔、まだ今のような文明を築く以前の人間は、他の動物と同様に生存競争にさらされていました。

そして、直立歩行することによって声帯が発達した人間は、地球上で唯一"言葉"という特殊な武器を手に入れました。

左脳が右脳よりも先に神経細胞が出来るのは、その唯一の武器を早く使えるように、自然が仕組んだのかも知れません。

q.f. YOMIURI ONLINE

投稿者 messiah : 2007年01月11日 07:28

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