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2007年01月29日
悲劇の聖人・バレンタインがよみがえる季節
紀元3世紀のローマ皇帝・クラウディウス2世は、愛する人を故郷に残した兵士がいると士気が下がるという理由で、若者の結婚を禁じていました。
インテラムナ(イタリア中部にある町。現在のテラモ)のキリスト教司祭であるバレンチノ(英語読みではバレンタイン)は、かわいそうな兵士たちをみかねて、内緒で結婚をさせていました。
それを知った皇帝は、バレンタインにローマ国教への改宗を迫ったのですが、承諾しなかったためバレンタインは投獄され、処刑されてしまいます。
そのバレンタインが処刑された日が、2月14日。
何とも悲しい話ではありませんか。バレンタインデーの由来としては...
ところが、まだ話は続きます。
殉教したバレンタインは後に、勢力を増したキリスト教により“聖人”として認定されます。
ここに偶然が重なります。(本当かな?と思ったりしますが)
それから約200年後、ローマでは毎年2月14日に未婚の女性たちの名前が書かれた紙を集め、翌日に未婚の男性がその紙を引き、紙に書かれた名前の女性と1年間付き合うという祭りが誕生していました。(ルペルカーリア祭)
ところがこの祭りは風紀が乱れるとして、当時の教皇ゲラシウス一世は、祭を禁じます。
その代わりに、違った方法のくじ引きを始めたのです。それは、女性の代わりに聖人の名前を引かせ、1年間の間、その聖人の人生にならった生き方をするように励ますというものです。
そして2月14日を、キリスト教の聖人を奉る行事に変更し、約200年前に殉教した聖人・バレンタインを行事の守護聖人としたのです。
もっと単純な由来かと思っていたら、さにあらん!かなり複雑なお話ですね。
そして日本では、神戸モロゾフ洋菓子店が1936年に国内英字雑誌に「バレンタインチョコレート」の広告を出し、1958年に伊勢丹新宿本店でメリーチョコレートカムパニーが「バレンタインセール」というキャンペーンを行ったのがきっかけで、その後、日本国内にも浸透していったのです。
さて、そのきっかけを作ったメリーチョコレート社が、「第10回バレンタインどきどき、ワクワク川柳傑作選」発表というのをやっています。
団塊の夫に お疲れ チョコ渡す
チョコもらい 離婚ないなと ほっとする
好きなチョコ 買えばとカネを 渡す妻
もうすぐ2月。
筆者には興味も、縁もない行事ですが、“もらう”と何故か頬がゆるんだりします。(頬がたるんでいる?)
投稿者 messiah : 2007年01月29日 11:18
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コメント
義理チョコと、わかれど何故か、足進む
↑
こんなのの一つや二つは当然出てるでしょうね。
毎年恒例、みじめなもんです。ホント
投稿者 yosuke : 2007年01月30日 01:28
yosukeさん 上手ですねえ。
次回コンクールにエントリーされてみては?
私は、考えたけれど出てきませんでした。
センスありません。トホホです。
投稿者 でたとこ : 2007年02月01日 20:39