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2007年02月05日

マイクロソフト最後のOSの苦しい船出

マイクロソフト社の新しいOS「Windows Vista」(ウィンドウズ・ビスタ)が、1月30日に世界70ヶ国で一斉発売されました。

マスコミはこの話題が、かつてのWindows95とは比較にならないほど静かで、どちらかというと盛り上がっていないことを伝えています。

しかし一方で、海賊版市場(と呼ぶと叱られるかも)は盛り上がっているようです。

ブラジル・サンパウロの電気街では、最上位版の「アルティメット」の海賊版が、正規なら380ドル(約4万5600円)のところ、720円程度で販売されています。

また、海賊版が氾濫する中国では、北京で英語バージョンの海賊版が840円ほどで販売されています。

出回っているのはマイクロソフトが2006年8月に限定リリースしたベータ(試作)版を違法コピーしたもので、完成品の海賊版は2月中に闇市場に登場すると見られています。(価格は交渉次第で、なんと160~480円で売買されるといいます)

ソフトウェアの権利保護活動を行なう非営利団体「ビジネス・ソフトウェア・アライアンス」の試算によると、2005年時点で全世界のパソコンに入っているソフトの35%が違法コピーとのこと。

海賊版による同年の販売損失額は、世界で約342億9700万ドル(約4兆1156億4000万円)に達しているそうです。

筆者の経験では、比較的ましな日本ですらソフトの違法コピーは多いと思います。

かつてはソフトウェアの価値を認めない人が多かった。(唯物的な発想で)

その後長い時間をかけて、ようやくそれが理解されだした矢先に、Web上で無償でソフトを使える時代になってしまった。

そして、「ソフトは無料で使えるもの」という考えが一般に根付いてしまっているのが現状です。

マイクロソフトのようなパッケージされたソフトを販売することが困難になる時代に来ています。

筆者の予測では、「Windows Vista」はマイクロソフト社が出す最後のOSになると思います。

q.f. iza

投稿者 messiah : 2007年02月05日 07:56

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