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2007年03月13日
新しいビジネスモデルとなるか? 「セカンド・ライフ」という不思議な世界
昨年末から、あるテーマの情報をせっせと集めています。
それは仮想世界「セカンド・ライフ」に関するものです。
「セカンド・ライフ」という言葉からは、現役を引退した第二の人生を連想するかもしれませんが、そうではありません。
「もう一つ、別の世界」という意味で受け止めた方が正解でしょう。
これまでのインターネットビジネスの基本は、広告による収入です。(巨大な利益をあげているサービスは)
それ対して、別の方向性を模索しているのが「セカンド・ライフ」です。
セカンド・ライフは、ユーザーがアバターと呼ばれる自分の分身を、ネットワーク上の3次元コンピュータグラフィックスの中に参加させることのできるインターネット上の仮想世界です。
Linden Labという企業が運営していて、「セカンド・ライフ」の中で友達を作ったり、洋服や建築物を作成したり、それぞれ自分に合った目的を見つけて活動することができるのです。
ユーザーがもう1つの人生を歩むための場となっていることから、ある種のコミュニティサービスであると言えます。
この奇妙なサービスに世界各国の先進企業がこぞって参加しているというのが「セカンド・ライフ」の不思議さであり、このサービスを一躍有名にしたのです。
例えば世界最大のコンピュータメーカーDellは昨年11月、同社製品の注文を受け付けるための店舗を「セカンド・ライフ」の中に開店しました。
IBMは今後の重要課題としてバーチャルリアリティなどの視覚的インターフェースへの取り組みを挙げ、「セカンド・ライフ」内にデジタル店舗の開設を発表しています。
ニュース配信のロイターは昨年10月に、「セカンド・ライフ」内に支局を開設してニュースを配信しています。
IT情報メディアのCNETは、「セカンド・ライフ」内の仮想オフィスに著名人を招いて公開インタビューを開催したりしています。
他にも、トヨタ自動車やホテルチェーンのStarwood Hotels、スポーツ用品のAdidas Reebokなども進出し、それぞれの仮想製品やサービスを住民に使ってもらうことで、自社のブランディングやマーケティングに役立てようとしています。
その後もセカンドライフに仮想オフィスや店舗をおく実世界の企業は後を絶ちません。
この仮想世界が今後、新しいビジネスモデルを創造していくかどうかに注目しています。
投稿者 messiah : 2007年03月13日 07:35
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