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2007年04月13日

意外に集まらなかった上場企業の社員募集

巨大掲示板「2ちゃんねる」にスレッドを立てて正社員を募集していた東証一部上場のドワンゴ社ですが、本当に3人の“2ちゃんねらー”を正社員として採用しました。

ドワンゴ社は、2ちゃんねる上で「中卒か高卒、大学在学中なら卒業の意志がないこと」という奇妙な条件で正社員を募集していましたが、冗談かと思っていた人も多かったようです。

しかし、今回の採用により「決してしゃれではないことを示したい」と同社は語っています。

但し、応募資格の一部を緩和しました。

「17~22歳」としていた年齢条件に「0x17~0x22歳」を追加して大幅にハードルを下げたようです。

さらに、「日本語で十分コミュニケーションが取れる方」を、「日本語でなんとかコミュニケーションが取れる方」に変更しました。

学歴を「中卒または高卒の方のみ。大学在籍者の場合は卒業の意志のない方」に限定するのは変わっていません。

しかし。。。おいおい!そんなにハードルを下げて大丈夫なの?と思ったりします。

同社は、「ドワンゴはいわばネット社会そのものから出現したネット企業。2ちゃんねる管理人の考え方、行動のすべてに賛同するものではないが、2ちゃんねるの存在すべてを否定することは到底できない。ネット社会から発した営利企業として、他社に先駆けて2ちゃんねるとの関わりによって生まれるビジネスチャンスを積極的に追求したい」と説明しています。

しかし、一部上場企業がこんな破格の条件をつければ応募殺到が予想されていたのですが...

意外にも、予定していた10名の定員にすら達しなかった。そこで引き続き追加募集しています。

自由放題の発言や表現で世間と一線を画す“2ちゃんねらー”たちも現実社会に関わりを持つとなると、普通のありふれた市民に戻ってしまうのか。

発言や表現が突飛だったり独創的だったりしても、本当にオリジナリティを持っている人はウンと少ないのでしょう。

独創的で個性あふれる人材が応募に殺到する状況を想定していたドワンゴ社にとっては、残念な結果だったに違いありません。

「2ちゃんねる」というネット空間は、人々の独創性や個性の発露の場というよりも、実社会で溜め込んだストレスを発散する場ということではないでしょうか。

裏を返せば、誰だって、発散できる環境におかれたら独創的で個性的になれるんだな、と思います。

q.f. iza

投稿者 messiah : 2007年04月13日 06:52

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