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2007年04月02日
「ダレル・ロイヤルの手紙」にでてくる敗北男
日本で最もアクセスの多いブログとされているGIGAZINEを見ていたら、思わず身を乗り出して読んでしまったエントリー(記事)があります。
力が萎えている時には、いつの間にか力が湧くような話です。
「ダレル・ロイヤルの手紙」というのがそうなんですが、それって何ですか?と思って読んでいくと謎だらけで、最後に驚きの結末が待っているというお決まりのシナリオです。
しかし、「わっちゃいるけど、やめられない」
では、いきます。
この手紙は1960年代、テキサス大学のアメフトの名コーチであったダレル・ロイヤル氏が、夏休みで帰省中の選手達に闘争心とフットボールへの情熱を訴えた手紙で、カレッジ・フットボールの真髄が溢れる名文として伝わっています。
その手紙の冒頭は、「打ち負かされる事自体は、何も恥じるべき事ではない。打ち負かされたまま、立ち上がろうとせずにいる事が恥ずぺき事なのである」というくだりで始まります。
「ここに、人生で数多くの敗北を経験しながらも、その敗北から、はいあがる勇気を持ち続けた偉大な男の歴史を紹介しよう」
1832年 失業
1832年 州議選に落選
1833年 事業倒産
1834年 州議会議員に当選
1835年 婚約者死亡
1836年 神経衰弱罹病
1838年 州議会議長落選
1845年 下院議員指名投票で敗北
1846年 下院議員当選
1848年 下院議員再選ならず
1849年 国土庁調査官を拒否される
1854年 上院議員落選
1856年 副大統領指名投票で敗北
1858年 上院議員、再度落選
紆余曲折を経て1860年に、彼は念願のものを手にしますが、決してその後も順風ではない。むしろ試練続き...
「人生山あり谷あり」と言いますが、谷ばっかりにはまっていると思っている人は普通なら世を恨んでしまうところでしょうが、彼は恨まない。
ダレル・ロイヤル氏は、この偉大な敗北男を引用した上で、学生達にハッパをかけます。
「諸君も三軍でシーズンをむかえ、六軍に落ちる事があるかもしれない。一軍で始まり、四軍となるかもしれない」
「諸君が常に自問自答すべき事は、打ちのめされた後、自分は何をしようとしているのか、という事である。不平を言って情けなく思うだけか、それとも闘志を燃やし再び立ち向かっていくのか、ということである」
「今秋、競技場でプレーする諸君の誰もが、必ず一度や二度の屈辱を味わうだろう。今まで打ちのめされた事がない選手など、かつて存在したことはない」
「ただし、一流選手はあらゆる努力を払い、速やかに立ち上がろうと努める。並の選手は立ち上がるのが少しばかり遅い。そして敗者はいつまでもグラウンドに横たわったままである」
そんなに大したことを言っているわけじゃないと思う人もいるでしょう。
そんな方は、おそらく順調なコンディションの下で日々充実しているのではないでしょうか。
この手紙に心をゆすぶられた方は、“谷の底でもがいている”人が多いかもしれません。
そして、何も感じない方は。。。
この敗北男の伝記を、書店で買って読んでみてはいかがでしょうか?
投稿者 messiah : 2007年04月02日 07:32
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