« 勝負の世界に生きる者しかわからない | HOME | 「ダレル・ロイヤルの手紙」にでてくる敗北男 »

2007年04月01日

米海兵隊 今日から“入れ墨”が禁止に

ポパイそっくりさん
Family Research Council
幼い頃(日曜日だったと記憶していますが)夜のゴールデンタイムに「ポパイ」という海外アニメが放送されていて、いつも見ていました。(1959年から1965年までTBSで放映)

ポパイは、水兵のセーラー服姿でいつも口にパイプをたくわえています。

ひしゃげた顔の小男で両腕には錨(いかり)の形の入れ墨をしています。

普段は温厚でお人好しのポパイ。恋人オリーブを横取りしようとする大男のブルートといつも喧嘩になりますが簡単にやられてしまいます。

そして、物語が終盤に近づいていよいよオリーブに危機がせまると、缶詰に入ったほうれん草を食べて超人的なパワーを生み出し、ブルートをやっつける、というのが話のお決まりのパターン。

(水戸黄門といっしょで)結末がどうなるかはわかっちゃいるけれど、小さくて弱いものが大きくて強いものをやっつけるのはみんなスカッとするのです。

さて、そのポパイのシンボルと言えるのが、腕に刻まれた錨の入れ墨。

水兵などの荒々しい男の象徴として扱われてきました。(日本では極道か)

最近では肉体を飾るデコレーションのような感覚で彫る人が増えています。(あのベッカム様まで首の後ろに...)

アメリカ海兵隊には、入れ墨をしている兵士が多くいますが、4月1日から「入れ墨禁止」となりました。(エイプリプフールのネタではありません)

米海兵隊は、頭や首への入れ墨、あるいは半袖、Tシャツなどを着た時に人目に触れる腕の入れ墨を新たに彫ることを禁止しました。

実施は今日からで、秩序、規律、士気にかかわるものや海兵隊のイメージを損なうものを排除するのが目的です。

禁止される入れ墨の中には、性的に下品、人種差別絡み、野卑、反米的・反社会的、過激派絡み―のものも含まれます。

既に入れ墨を彫った隊員はそのままで構わないが、日付入りの写真などを添えて文書で報告するよう求めています。

海兵隊司令官は声明で、「隊に対する誇りや倒れた同僚への思いを込めたものなど、入れ墨の多くはすばらしいものだが、行き過ぎた入れ墨は、われわれの伝統的価値を表したものとは言えないと思う」と指摘しています。

入れ墨を彫ることで「自分を自分以上に誇示できる」、「行動に自信がつく」という心理は存在するでしょう。

その気持ちが全くわからないわけではないが。。。

本当に「自分に自信をつける」のに形あるモノを頼ってはいけない。あくまで心の中で葛藤して勝ち得たものが“本物の自信”なのです。

ポパイは普段はおとなしくて、勇気もないし、自分に自信がない。

しかし、愛するオリーブを助けるときは、(ほうれん草がトリガーとなって)自分の心の中で戦いを決意するのです。決して、入れ墨に頼ってはいません。

q.f. エキサイトニュース

投稿者 messiah : 2007年04月01日 08:14

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://go1by1.com/mt/cgi-bin/mt-tb.cgi/974

コメント

コメントしてください




保存しますか?


▲TOP   ■HOME