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2007年04月24日

Vistaの販売低調 次世代OSに必要な要件とは?

マイクロソフト日本法人は4/23、Windows Vista(ウィンドウズ・ビスタ)の販売について、「期待を下回っている」と現時点での苦戦を認めました。

苦戦は発売前から予想されていましたが、マイクロソフトご本人の口から事実が語られました。

冬のパソコン商戦が低調だったことなどを理由に挙げ、「夏に向けてリバウンドできる」と中長期的には楽観的な見方を強調しています。

Windows Vistaは1月末の一般向け発売から3月までに、全世界で3,500万本超(製品使用権ベース)を販売したとみられています。

しかし、リバウンドは考えられないです。

Windows Vistaでないといけない理由が一般のユーザーには何もないからです。

筆者は近いうちに、Windows Vista版・自作パソコンを作ろうと考えていますが、それでも、コストが嵩む(かさ)ようならXPでいいかという程度の関心です。(コストが嵩むのは間違いない)

これは、GUI(グラフィカル・ユーザーインターフェイス)が誕生してから30年くらい経過して、現在の操作方式にはもう慣れきって少々の操作性や見栄えの良さには興味を起こさなくなったのが1つの原因だと思います。

“デスクトップ”という基本画面と、“マウス”という入力装置が初めて使われた時の衝撃に匹敵するものがないのです。(この方式がどれくらい長く続いて現在に至っているか)

はじめてGUIを実現したとされるゼロックス・パロアルト研究所に、スティーブ・ジョブズ氏(現アップルCEO)が訪れたのが1979年。そこで彼はカルチャーショックを受けます。

これまでのコンピュータは黒い画面に白い文字しか表示できなかったのです。もちろん入力はキーボードのみ。

それがマウスという不思議な装置でアイコンという絵文字をクリックして操作した。ビックリ仰天したことでしょう。(その時の衝撃が、後にマッキントッシュの素地となる)

あれから30年ほど経ちましたが。。。

基本的には同じ。

だから、この方式の限界が来ていると考えていい。

次世代OSを謳うなら、現在の方式から根本的に脱却したものでないと「次世代」が泣くことになるでしょう。

投稿者 messiah : 2007年04月24日 06:02

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