« 1円を笑うものは1円に泣く | HOME | アマゾンの次の標的 音楽配信へのアプローチ »

2007年05月16日

えっ! ヤフーがネットオークションから撤退?

ヤフーが、6月中にネットオークション事業から撤退します。

オークションと言えばヤフー。ヤフーと言えばオークション。

そのヤフーが撤退?ありえない...

いえ、本当です。

但し、アメリカとカナダのお話です。

インターネットが本格的に普及した1990年代後半から、この業界をリードしてきたヤフーですが、グーグルの台頭や市場の成熟化に伴い大きな転機を迎えています。

「ヤフオク」という言葉がネットオークションの代名詞となっている日本とは異なり、米ネットオークション市場でのヤフーは壊滅状態です。

1998年にオークションサービスを開始しましたが、たちまちイーベイに大きく水をあけられ、そのままの状況が続いてきました。

調査会社の調べによると、5月5日までの1週間で、同国内のネットオークション利用者の約95%がイーベイを利用していたのに対し、ヤフーのオークションを利用したのは0.2%以下という状況でした。

今年の第1四半期決算では前年同期比11%の減益となるなど、ヤフーの業績の伸びが目にみえて鈍っています。

昨年11月のこと。同社の主要事業を統括する上級副社長が社内の幹部あてに、組織の疲弊や責任の欠如などを指摘し、「われわれは取り残される恐怖から、(ネット上の)全てをやろうとしてしまうため、明確な将来展望を持っていない」と自社を批判しました。

そして、大胆な人員削減などともに「われわれが何であり、何でないかを明確に定義する」ことなどを強く訴えた電子メールが、ウォールストリート・ジャーナル紙に掲載されて一般に流出したのです。

これに対して、経営トップは不快感と怒りをあらわにしました。

この電子メールは、ヤフー社内に広がっている危機感を証明するとともに、拡大しすぎた事業を削減し高収益体質を取り戻そうと焦っている同社の現状を浮き彫りにしました。

一方、米ヤフーの資本が入ってはいますが、ソフトバンクを筆頭株主とする別企業として歩んでいる日本のヤフーは、今年3月期決算でも大幅な増収増益を記録し安定しています。

しかし、“ご本家”が厳しい状況の下で、日本ヤフーがこの好調を維持し続けられるのか、注目されています。

q.f. iza

投稿者 messiah : 2007年05月16日 07:02

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://go1by1.com/mt/cgi-bin/mt-tb.cgi/1028

コメント

コメントしてください




保存しますか?


▲TOP   ■HOME