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2007年07月29日

歴史のデジャブ 数十年前の自分を映す鏡

原料に中国製を使っていないことを宣言する、いわゆる“チャイナフリー”の小売店が米国で急増し、それに中国が強く反発して、両国の関係が悪化しています。

チャイナフリーのきっかけは、ペットフードに含まれていた有害物質によって多数のペットが死亡したことに端を発し、その後もいろんな製品から続々と有害物質が発見されて中国製品に対する不安が不信につながった結果です。

それにしても、オリンピックを目前にして米中両国の友好ムードが一向に良くなりません。

追い討ちをかけるようにして、政治に絡むややこしい問題がまた浮上してきました。

米映画監督スティーブン・スピルバーグ氏は、中国がスーダンのダルフール紛争に対する姿勢を変えない限り、来年の北京五輪の芸術顧問を辞退するかもしれないと語ったそうです。

米国では、中国がスーダン政府によるダルフール地方の虐殺を黙認しているとの批判が強まっています。

スピルバーグ氏のスポークスマンは「数週間のうちに決断する。我々の主要な関心は虐殺をやめさせることにある」と語っています。

どうも、まずいなあ。。。

表向きは世界平和のための祭典、しかし実質は中国にとって国威発揚の手段である北京五輪は、欧米や日本から見ると、昔の世界大戦時代の帝国主義に通じるものを連想させます。

欧米も日本も、先の大戦で大量の死者を出して戦争にはさんざん懲りている。(ヨーロッパで戦争が起こることはもう考えられない)

しかし、中国を筆頭とする新興国の発展は正にこれからが本番。その過程で、かつて欧米や日本が経た同じ道をたどろうとしているかのように思います。

但し、スピードが格段に違います。

中国が猛烈な速度で先進国を追いかけていけるのは、科学技術や情報技術の急速な発展とインターネットという発信源があるからです。

しかし、ハード(形)をまねてもソフト(運用)がほとんど追随していないのが現状。その矛盾がいつ、どんな形で出てくるのか。

今や、世界の市場に物資を供給する国になっているだけに、その影響は計り知れないものがあります。

投稿者 messiah : 2007年07月29日 09:10

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