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2007年08月25日

時計の振り子は中央では止まらない

お隣の韓国では、一流大学志望の高校生が一日14~16時間も受験勉強をしているようです。

何故なら、一流大学を卒業すれば出世や結婚が順調になり、さらに海外大学の学位があれば経歴に一層箔が付くと考えられているからです。

かなり以前(数十年前)、日本にもそんな風潮がありました。(今はその正反対になっているような気がしますが)

学歴社会は先進国全般の基本的特徴ですが、先進国の仲間入りを果たそうとする国が必ず歩むプロセスと言えるでしょう。

“教育ママ”、“受験地獄”という言葉が、長い間使われていた時代を憶えている方ならわかるはずです。

ところで、その韓国では日本でおきなかった問題が発生しています。

学歴詐称問題

日本でも政治家で、有名大学を卒業したと偽って辞職に追い込まれた御仁がおりました。

しかし、お隣りはそんなレベルではないようです。

学歴詐称が指摘されたのは、ディスクジョッキー、仏教僧侶、女優、映画監督など多数。

美術界で一躍注目を浴びた陶磁器展のディレクターが、エール大学卒業を自称していたことも暴露されています。

著名人の学歴詐称が相次いで発覚していることを受けて、韓国大学協議会は学歴の信ぴょう性を調査する制度を確立する方針を表明しました。また、検察当局も学歴詐称専門のタスクフォースを開設すると発表しました。

地元メディアで学歴詐称を謝罪する著名人のニュースが伝えられるなか、多数の大学や企業、お見合いサービス業者は学歴調査に乗り出しているそうです。

高い教養と知識を身に付けるのは良いこと。しかし、その能力を判定する尺度として学歴、資格くらいしかないことが悲劇を生んでいます。(日本もよく似たものですが)

社会思想は柱時計の振り子に似ています。右に振れたら左に向かい、左に振れたら右に向かう。

学歴尊重の振り子が大きく振れて勢いをなくし、戻って反対方向に向かっているのが今の日本。

その右と左の中間で止まってくれないのが、悲しきかな“世の定め”なのです。

投稿者 messiah : 2007年08月25日 07:34

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