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2007年09月02日

サービスの、過ぎたるは□□□□□□□□

「お金で買えないものなんてありますか?」

その昔、(誰か忘れたが)そんな事を公言して、金銭主義がマスコミを通じて世間に広まったことがありました。

物々交換の時代から、金(きん)を用いて欲しい物と交換する時代、そして、金の代わりに現在の代金(お金)が登場した歴史は古いのですが、それは形あるもの(商品)と交換することを前提としてできたシステムであると言えます。

ヨーロッパで起こった産業革命の19世紀から、国家の陣取り合戦がピークに達した20世紀の終わりまで、お金は少なくとも、形あるものとの交換が前提となっていたのです。

しかし、世界大戦終結による平和の到来(見かけだけでしたが)によって、物作りだけを経済活動の中心にすえてきた産業界に変化が起きます。

平和であること、すなわちそれは「衣食住足りる」ことですが、諺にあるように「礼節を知る」という方向には結びつかなかったのです。

マズローの欲求段階説が示したように、「衣食住」という基本的な(生理的な)欲求が満たされた次は、安全を確保する、面倒なことを代行する...などの利己主義サービスが登場したのです。

マズローの欲求段階説

  1. 生理的欲求
  2. 安全の欲求
  3. 親和(所属愛)の欲求
  4. 自我(自尊)の欲求
  5. 自己実現の欲求

サービス業は、物作りだけしかなかった産業の不足を補い、平和を前提とした人々の生活に潤いや安心、快適を提供する重要な役割を果たしてきました。

しかし、過ぎたるは。。。

顧客ニーズとか、カスタマーの利便とか、なんとかかんとか...称して、一線を越えたサービスが登場しています。(一線とは、道徳や人間として良識と考えていいでしょう)

「卒業論文代行」について過去のエントリーで書きました。それに対して、ブログの話題を集めたまとめサイトから“出たとこ勝@負ログ”にリンクが貼られていました。

この話題が、世間で注目を集めていることを意味します。

ところが、卒論だけではなかった!

便乗、アイデア拝借、何でもアリーの世界にはウンザリさせられました。

「読書感想文」から「自由研究」まで、夏休みの宿題を片づける「宿題代行業者」が既にいたのです。

インターネットでサービスを受け付け、算数の文章問題は1問500円、読書感想文は2万円で引き受けるほか、夏休みの宿題の定番である工作(5万円)や自由研究(2万円)なども請け負っており、これまで実際に「アリの研究」や「河川敷の水質調査」などを代行したといいます。

代行業者は東大、京大、阪大、有名私学など全国の名だたる大学生らを使っているようです。

誰がそんな仕事を依頼するのか?もちろん、子供の親なんです。「子供の宿題が期限に間に合わないから」という理由がほとんどらしい。

こんなアホな親の子供が、将来どうなるのか?末恐ろしい。(そんなアホな親を育てた親の顔も見たい)

夏休みはもちろん最大の需要期。宿題を代行する当事者の大学生の中には、月20万円ほど稼ぐ者もいるとか。

これに対して文部科学省は「家庭学習の習慣を身につけるのが宿題の本来のねらい。その趣旨からも、宿題を丸投げするのはおかしい」と述べていますが、おかしいのは文部科学省の方ではないでしょうか。

さっさと取り締まって、違反者には厳罰で臨む姿勢を表明すべきでしょう。

そして、結論。□□□□□は。。。及ばざるがごとし。

q.f. Sankei Web

投稿者 messiah : 2007年09月02日 09:49

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