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2005年04月03日

メジャーの年間ホームラン記録が61本に戻る?危機

マーク・マグワイアは1998年、大リーグのシーズン最多となる70本塁打の記録を打ちたて一躍ヒーローになりました。その時、争ったのがサミー・ソーサ(記録66本)です。そして、2001年にはバリー・ボンズが73本という驚異的な記録で塗り変えます。

しかしその後、3人のヒーローには共通の運命が待っていました。薬物使用疑惑です。米ノースダコタ州議会は、大リーグのシーズン最多本塁打記録を1961年の61本(元ヤンキースのロジャー・マリス氏の記録。マリス氏は同州出身)に戻すように大リーグ機構に求める決議を採択しました。

これに対して大リーグ機構は、禁止薬物使用が確認されてもそれまでの記録は剥奪しないと表明しました。薬物使用と記録達成の因果関係の立証が難しいからでしょう。

バリー・ボンズ氏は右ひざの手術のリハビリ中で、薬物使用は否定しているがマスコミからは「サヨナラを言う時だ」とか「破れた夢」と評されて憔悴した生活を送っています。サミー・ソーサ氏も米下院政策改革委員会の公聴会に弁護士を立てて出頭しているし、マーク・マグワイア氏は「過去について話すためにここにいるのではない」と公聴会で発言して薬物使用を事実上認めたと見なされています。

記録というのは選手の進化によって生まれると思います。進化したものは逆戻りさせることはできません。一度作られた記録を逆戻りさせることはマリス氏(1934~1985年)も決して喜ばないでしょう。

日本のプロ野球選手が憧れる大リーグですが、一番心配しているのは他ならぬアメリカの野球少年やファンたちでしょう。大リーグはクリーンスポーツへ進化するための試練の時を迎えています。

※ 薬物には筋肉増強剤ステロイド、テトラハイドロゲストリノン(THG)などがある。

投稿者 messiah : 2005年04月03日 09:37

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トラックバック時刻: 2005年04月03日 20:04

コメント

TB、コメントありがとうございます。

90年代後半からMLBではパワーを付けて、記録(とくにHR)
の更新を目指して、薬物に手を出す選手が増えているのは事実だと
思っております。
今回の騒動でMLB界もしくは各国スポーツ界に多大な影響を与えて
ほしいと思っております。
やはり目指すものは、薬物使用の根絶。今後の動向で将来の
スポーツ界が変わってくれる事を信じたいですね。

投稿者 dai : 2005年04月04日 12:59

これ、記録はそのまま残す方向で動いてるみたいですね、大リーグ側は。
薬物使用禁止のこれからでは抜けない記録になってしまったかも知れませんが、それまでのルールにのっとっての記録ですからしょうがないってところでしょうかね。

投稿者 たなけん : 2005年04月04日 17:32

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