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2005年07月10日

「瓢箪から駒」 異業種の技術でリサイクル推進

古いバンパーから新しいバンパーを作り出す研究を進めてきた自動車メーカーのマツダは、まったく意外な異業種の技術を利用してバンパーのリサイクルを達成しようとしています。

マツダが販売会社などから回収する古いバンパーは、年間約45,000本(約160トン)にのぼる。

回収したバンパーはこれまで、7mm程度の破片に砕いて塗料を削りとった上で溶かし、車体の下や補強材に使ってきました。

しかし、塗料を完全に削りとることが難しいため、溶かすとそれが不純物となり、表面がざらついたり強度が低下したりするので、表に見える部分(例えばバンパーなど)には使用できなかった。

ところが、偶然か必然か「瓢箪から駒」か?

同じ広島県にある産業用精米機メーカー「サタケ」が開発したコメ選別機と出会います。

コメ選別機は、機械の中をコメが流れる間にコメ粒に光をあて、反射した光の波長を測定します。

生育の悪いコメ粒は正常なものとは色が微妙に異なり波長に差が生じる。それを検出して、不良コメ粒を空気圧で吹き飛ばして除去する仕組みになっています。

このコメ選別機にバンパーの破片を流したところ、混じっている塗料をほぼ全て取り除くことができたそうです。

マツダは4月からRX-8のバンパーにこのリサイクル技術を使って再生した材料を20~30%使用しています。

マツダに採用されたコメ選別機の開発元「サタケ」には家電メーカーなどから問い合わせがひっきりなしとか。

今回の異業種コラボレーションにより、リサイクル技術を横断的に相互活用する意識が高まるような気がします。

by 朝日新聞(7/10)

投稿者 messiah : 2005年07月10日 08:49

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