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2005年09月01日

「昼寝は三文の得」なのかも知れない

お昼を過ぎた頃、なんとなく”眠い”と感じることがあります。

日本では、いつの間にか、居眠り=怠け者と思われるようになってしまったため、日中の眠気と格闘している人も多いのではないかと思います。

しかし、そんなあなたは正常です。

人間は元々、就寝時刻から15時間程度経った頃に眠くなるように生体リズムが刻まれている、「昼寝」が必要な動物なのです。

早寝の人の場合は午後1~2時、宵っ張りの人では午後3~4時くらいに、眠けのピークがくるといわれています。

仕事中、授業中に居眠りはいけないのが一般社会の掟(おきて)という中にあって、どうすれば刻み込まれた生体リズムを大きく裏切らないように快適な生活を過ごせるのか?

ところで眠くなった時に、ちょっと空いた時間に「うたた寝」するだけで眠気がとれて爽快になった経験がありませんか?

例えば、電車などで10分ほど寝ただけでスッキリすることがあります。この「うたた寝」は効果があります。

しかし、「うたた寝」以上に効果のある方法があります。

それが、ある条件の下で行う「昼寝」なのです。

福岡県の久留米大学医学部の内村助教授らが、県立明善高校(久留米市)の生徒を対象に”ある”実験を行いました。

その実験とは、45分ある昼休み時間のうちの15分間を「昼寝タイム」に設定して、校内放送でモーツァルトを流したりして、寝たい生徒は机に突っ伏したり、椅子に座ったりした状態で昼寝させたのです。

6/1~7/10の40日間、全学年の男女約1,000人を対象に実験を行い、週1回以上昼休みに15分間昼寝した生徒208人と、同様に5時間目終了後に「午後寝」した生徒149人と、全く昼寝しなかった生徒595人を比較しました。

その結果、「授業に集中できているか」のアンケートに対して、昼寝組の61%が「はい」と答えたが、午後寝組の生徒は44%、昼寝なし組は46%と低かったのです。

そして昼寝組の多くは、「勉強の能率が上がった」、「最近の成績が上がった」とも答えています。

「昼寝」というとあまり肯定的でない見方もありますが、この実験により、仕事や勉強に対する集中力・意欲を高める効果が認められたわけです。

但し、注意点が1つあります。

昼寝をするなら眠くなってからでなく、眠くなる前に。

内村助教授によると、「眠気のピークが訪れる午後1時半以前に昼寝をすれば再び脳が活性化するが、眠くなった後の午後ではもう遅い」とのこと。

昼休みの15分間の昼寝であなたもリフレッシュしてみては如何ですか?

by 河北新報ニュース

投稿者 messiah : 2005年09月01日 12:04

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