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2005年11月05日

グーグルが動けばアマゾンも動く

書籍は普通、一冊まるごとで販売されています。

しかしこれからは、気になっている「ある部分」だけを購入して読む事がオンライン書店で可能になります。(立ち読みではなくて)

その動きの発端となったのは、検索に絡むあらゆる分野で覇権を目指す最大手カンパニー。

米グーグル社は、オックスフォード大学、ハーバード大学、スタンフォード大学、ミシガン大学、ニューヨーク公立図書館などの蔵書を、著作権保護の有無に関わらずデジタル化し、これを検索可能にする「Google Print Library Project」を昨年後半立ち上げました。

これに対して、米国の作家協会や出版社協会は、図書館の蔵書の文章を読み込んでデジタル配信する行為は著作権侵害にあたるとして、グーグル社を訴えていました。

そのため、現在はデジタル化の作業を中断していますが、同社の広報担当によると、著作権者から許可を取り付けるための期間を設けていたが(どうやら目処が立ったようで)※図書館の蔵書のスキャン作業はまもなく再開されるとのことです。(どんなふうにしてスキャンしているのか見たいものです)

そして先日、グーグル社は数千冊の著作権切れ書籍をオンラインで公開しました。

書籍に勢力を伸ばそうとするこうした同社の動きに対して、米アマゾン・コム社は新しいサービスを次々に出して牽制をしています。

今回、アマゾン・コム社が出したサービスは、書籍をページ単位、章単位で販売するサービス「アマゾン・ページズ」です。

本を買わなくても、読みたい部分だけインターネット上で読めるようにするようです。

その一方、本を購入後、追加料金を払えば外出先でもインターネットで読める「アマゾン・アップグレード」もサービスを開始します。

アマゾン社は、取り扱い書籍の約半分で、全文検索機能「なか見!検索」を利用できますが、これと新サービスを連携させて、全文検索を実行し、該当ページだけ購入する、という使い方を前提にしているようです。

本は、好きな(空いた)時間に+どんな場所でも+どんな姿勢であっても読めるのが特徴。(これぞまさにオンデマンド)...画面を見て文章を読むという行為がどこまで受け入れられるか?

それにしても、米IT産業の戦いはますます熱くなっていきそうです。

※ 【お詫び】
赤文字の部分(どうやら目処が立ったようで)は、筆者の調査・確認不足でした。正確には次の通りです。
グーグル社が蔵書のスキャンを再開することについて、グーグル社・広報担当は、具体的な時期については言及しなかったものの、年代の古い蔵書からスキャンを再開し、すでに公開された文書や著作権の切れた書物からデジタル化していく、と述べました。従って現段階で、著作権問題が解決したという事実は認められていません。

q.f. CNET Japan

投稿者 messiah : 2005年11月05日 07:56

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