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2006年01月27日

ソニーのロボット事業撤退に大疑問

AIBO&QRIO
ソニーは、平成18年3月期連結決算の最終損益の見通しを従来予想の100億円の赤字から700億円の黒字に上方修正しました。

昨年10月に投入した薄型テレビの新ブランド「ブラビア」が年末商戦で予想以上に好調だったのが主な要因で、ソニー復活の鍵を握っているエレクトロニクス事業に回復の兆しが見えてきた、と新聞は報じています。

通期の売上高は前期比3%増の74,000億円、営業損益は12%減の1000億円の黒字と、それぞれ上方修正しました。

それは、よかったのですが。。。

一方で、通期で4,500人の人員削減や7箇所の製造拠点の統廃合を実施し、330億円のコスト削減を計画しています。

それは、仕方ないのですが。。。

そのターゲットは収益性や成長性の低い事業ということになり、あの”未来に向けた夢の事業”ですら例外ではないようです。

同社は、収益改善策の一環として、犬型ロボット「AIBO(アイボ)」の生産を今年3月末までに終え、同時に人型ロボット「QRIO(キュリオ)」の新規開発もやめてロボット事業から撤退する、と発表しました。

どうしてなの?どうしてなの?どうしてなの?どうしてなの?

AIBOは1999年に家庭向け娯楽用ロボットとして発売。

日本で3000台、米国は2000台をインターネットのみで受け付けたところ、日本では約20分、米国でも4日間で売り切れる人気を集めました。

現在は3世代目で、昨年9月までの販売実績は全世界で約15万台に上るといいます。

ソニーさん、何か変ですよ。

商品と夢をセットにして売ってきたビジョナリーカンパニーが、商品だけを売る単なる家電メーカーになろうとしている、そんな気がするのは私だけでしょうか。

リストラは公平が原則。「あちらを立てれば、こちらが立たず」はわかります。

しかし、企業のトップが不動の理念を持って「万難を排してでも守る」ものがあってもいい。そんな姿勢を人々はじっと観察している。

そういう企業姿勢が、「市場の大きな共感と賛同を獲得することも少なくない」と筆者は思っています。

ソニーさん、何か間違っていませんか?

q.f. Sankei Web

投稿者 messiah : 2006年01月27日 09:36

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まさか、こんな事になろうとは・・・ 私としては非常にショックな出来事です。 なぜ、こういう「夢」のある事って長続きしないのでしょうか? 当然、すぐに利益に... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年01月27日 11:48

コメント

こんにちは、トイレットペーパー販売ブログ「トイレットのHanako」のHanako営業と申します。

確かに、このような人々に夢を与える事業を、撤退という言葉で幕引きにして欲しくないですね。
こういう事業に対し、投資家の皆さんが応援するように出来る社会になれば、様々な開発がされてくると思うのですけど・・・(私は貧乏なので、投資できませんが・・・TT

本日、TB&コメント及び記事紹介&リンクをさせていただきました。
不適切な場合は、お手数ですが削除をお願いいたします。

では、今後もよろしくお願いいたします。

投稿者 Hanako営業 : 2006年01月27日 11:52

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