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2006年02月20日

メールに込めた意味合いは50%しか理解されていない

月刊誌「人格・社会心理学会ジャーナル」に発表された最近の研究によると、電子メールのメッセージの意味合いを正しく捉えている可能性は50%しかないそうです。

シカゴ大学のニコラス・エプリー助教授(心理学)は、ニューヨーク大学のジャスティン・クルーガー準教授と共同で「メールの意図が正しく伝わる確率」を研究しました。

この研究では、学生のペアを30組作り、大学構内の食べ物や天気などのテーマに関する20の意見が書かれたリストを渡して、各ペアの一方が、これらの意見が本気か皮肉かを推測して、選んだ意見を相手にメールで送信しました。

その結果、メッセージの送信者は、受信者が意味合いを正しく解釈する自信(確率)は80%と予測したのですが、実際には、受信者が送信者の意図通りに受け止められたのは50%程度だったということです。

「書き手が、メッセージに込めた意味合いや感情を明確だ、と往々にして思うのは、書きながら自分が意図する意味合いを頭の中で『聞いて』いるからだ」と、エプリー助教授は説明しています。

同時に、メッセージを読む方は、そのときの気分や型通りの考え方、思い込みに基づいて無意識のうちに内容を解釈しているとのこと。

メッセージが他人の観点からどのように解釈されるかを想像するのは、人はあまり得意ではない、ということです。

これは筆者もメールのやりとりでよく経験します。

「このように書けば、相手はその通り理解するはずだし、するべきだ」と思い込んでいる人が多いのです。

これが、「電子メールは非常に誤解されやすいもので、感情的な論争の引き金になるだけでなく、多くの訴訟の原因にもなっている」といいます。

その点、古来からの連絡手段としての”手紙”、”葉書”は、対照的に相手に意図を理解させることに腐心した書き方が基本となっています。

それぞれの特性はあったとしても、人と人とのコミュニケーヨンの媒体である以上は、メールにも”手紙”のようなルールやマナーが必要。

古いとか新しいとかではなく、身の回りにある優れた知恵(お手本)を発掘し、再認識して活用すべき時が来ています。

q.f. Hotwired Japan

投稿者 messiah : 2006年02月20日 09:19

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