« 「新しいものを求める」最初で最後のチャンス | HOME | 世界一美しいロボットらしい »

2006年04月09日

茎の成長を抑えるのは蒸留酒だけ?

スイセン「庭のスイセンが伸びすぎて倒れやすくなるのを防ぐためには、薄めたジンやウイスキーが効果的」

米コーネル大学で花の球根を研究するウィリアム・ミラー氏は、こんな意外なお酒の効用を示す研究結果を発表し、園芸愛好家向けの雑誌上で紹介されました。

研究のきっかけになったのは、米ニューヨークタイムズの園芸面担当者に読者から寄せられた一通の手紙。

「スイセンにジンをかけたら伸びすぎを防ぐことができた。ジンの成分が関係しているのだろうか」という内容で、担当者から問い合わせを受けたミラー氏はこの現象に興味を持ち、ジンやウオッカ、ラム、テキーラ、ワイン、ビールなどの酒を使って実験をしました。

すると、アルコール濃度を4~6%に薄めた場合に、花の大きさや香り、持続期間は通常と同じで、茎の成長だけが30~50%抑えられたといいます。

ところが、アルコール濃度が10%を超えるとスイセンは育たず、またワインとビールは効果がないことが分かったのです。

酒をかけるのに最も適しているのは、芽が10cm前後まで育った頃で、スイセンだけでなく、チューリップを使った実験でも同様の効果が得られたそうです。

ミラー氏はこの結果について、「茎の成長が抑えられる仕組みは分からないが、アルコールによって根が何らかの損傷を受けている可能性がある。あるいは、アルコールと水分の混合液を与えられた植物は、水だけを吸ってアルコールを排除することにエネルギーを消費してしまうのかもしれない」と話しています。

この実験で、効き目のあったお酒はいづれも蒸留酒。

それに対して、効き目のなかったワイン、ビールはいづれも醸造酒です。

これって、何か関係があるのでは?

醸造酒と蒸留酒の違い
醸造酒とは、果実や穀類を原料としてこれを発酵させたもののこと。例えば日本酒の場合、米を麹(こうじ)が食べて糖に変化させ、その糖を酵母が食べてアルコールが出来ます。
こうして出来た醸造酒に、熱を加えて蒸留したものが蒸留酒です。
水に比べてアルコールのほうが沸点が低いので、醸造酒を徐々に加熱していくと、水分より先にアルコールが蒸発しはじめ、そのアルコールの気体を冷却すると液体に戻り、それが蒸留酒になります。
醸造して出来た酒からアルコールを取り出すので、一般に、醸造酒より蒸留酒の方がアルコール度数が高くなります。

q.f. CNN.co.jp

投稿者 messiah : 2006年04月09日 09:58

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://go1by1.com/mt/cgi-bin/mt-tb.cgi/556

このリストは、次のエントリーを参照しています: 茎の成長を抑えるのは蒸留酒だけ?:

» ◆スイセンの分類。本場、英国のRHSの分け方。ラッパ、タイハイ、ショウハイ、ニホンズイセン from てらまち・ねっと
 庭には、スイセンが何種類かあります。ヒガンバナ科スイセン属(ナルシサス属)。 その分類について「英国王立園芸協会(RHS)」というところの分け方が基本と... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年04月17日 21:46

コメント

こんばんは。
アルコールを花に飲ませる(吸わせる?かな)という発想、いいですね。
買った時はかわいく植木鉢に収まっていたお花が、ぐんぐん伸びて
だらりとみっともなくなってしまう事がありますから、試す価値ありですが、
私は...お花にやるより晩酌って感じでしょうか。

投稿者 ちっきょ : 2006年04月09日 20:52

NHKの「ためしてガッテン」で見たのですが、
しおれた花をシャキッとさせるには、氷水に花を横に寝かせて暫らくおけばいいようです。
しおれかけの花で試してみたら成功しました。
モノは言わないし動かないけれど「生命」を感じましたね。

投稿者 でたとこ : 2006年04月10日 09:11

コメントしてください




保存しますか?


▲TOP   ■HOME