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2006年05月20日

子供の間に「金銭至上主義」が増えている

お金「お金が一番大切」と考えている子供が、中学生で26%、高校生で30%もいる、そうです。

金融広報中央委員会が発表した「子どものくらしとお金に関する調査」の結果です。

マネーゲームで稼ぐことを肯定的にみる割合は、中学生が30%、高校生が41%にも上ったそうで、もうビックリです。

同委員会は子どもたちの金融経済をめぐる知識が必ずしも十分でない(そりゃあ、当たり前でしょう)として、金融教育の普及に力を入れる方針とのことです。(金融教育って、何のこと?)

「お金が一番」と思っている子供は、筆者の頃には(相当昔ですが)クラスに1人もいなかったような気がします。(いや、1人位いたかも)

そんなこと言うと「夢がない奴」と軽蔑されてしまうので、本当に思っていても言わなかった時代もありました。

「お金が一番」と答えた割合は、小学校の低学年では25%、高学年になると12%に減りますが、中学・高校で再び増加に転じています。

さきほどの委員会は「小学校時代は家庭や学校での教育が浸透して一旦減るが、その後、社会での実体験などを経て変化しているのではないか」と述べています。(社会での実体験って何のこと?)

因みに、子供の小遣いの平均月額は中学生2,738円、高校生5,590円。

大人の中にも、「お金が一番大切」という考え方を、今時クールでスマートだと感じた人も多いでしょう。

しかし、その後のITバブル崩壊、世論の反発によって、こうした発想は伝染病の“はしか”のようなもので、熱が冷めてしまえば「お金は大切だが、もっと大切なものがある」という普遍なものに帰って行きます。

ところが、子供はそうはいかない。

子供は、大人と違って“はしか”に対する免疫を持たない。(物事の良し悪しを大局的に判断できるほど経験を積んでいる子供など存在しない)

その結果、今回の調査結果のような「子供らしくない発想」をする子供が増えてしまったように思います。

「お金を大切にする」という考えは大事だが、裏返せば「お金以外のものを大切にしない」ということに短絡的に結びつく怖れが、現代の社会環境に潜んでいることが最も危険なのです。

投稿者 messiah : 2006年05月20日 08:13

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小中高校生8万人を対象に、「子どものくらしとお金に関する調査」を金融広報中央委員会が行なったというニュースが流れてました。 「お金よりも大事なものが... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年05月20日 12:46

コメント

おはようございます。
あの100円玉が昭和50年なのには、何か特別な意味でも?なんて考えてしまいながら、読んでおりますが...
「お金」ですか。
ため息の出ちゃうような結果ですね。子供がお金...。
しっかりしているというか、嫌な世の中と言うべきか、子供にお金の事を理解させるのはかなり難しいと思いますね。
最近のことなんですが、2歳の姪っ子がお金を握ってチラシを見ていた時は、さすがに引きましたもの。わかっているのか、いないのか、何ともかわいい顔をした子のかわいげのない行動でした。

投稿者 ちっきょ : 2006年05月20日 08:25

ちっきょさん、早朝からご苦労様です。
エントリーを投稿して5分も経たないうちにコメントをもらったのは初めてです。感動しました。

昭和50年、、、それは忘れもしません。
私が十代最後の青春を送っていた時でした。
「この100円玉はその時に作られたのか...」と思うと涙が溢れてきます。ウァーンToT

って.....そんなわけありません。
たまたま、財布から出したのがコレでした。

投稿者 でたでたつきが : 2006年05月20日 08:46

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