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2007年09月06日

夢物語ではない、現実の未来

先日、近鉄百貨店(大阪市阿倍野区)が、地下5階、地上59階、高さ約300メートルの日本一高いビルを建設する計画を発表しました。

下の階には営業面積日本一となる百貨店売場、中ほどの階にはオフィス、上の階にはホテルが入り、平成26年(2014年)春の完成予定だそうです。

現在、日本で一番高いビルは横浜ランドマークタワー(高さ295.8メートル)ですが、このビルが完成すれば日本一の記録が21年ぶりに塗り変わることになります。

また現在、名古屋駅のJRセントラルタワーズ(245メートル)がギネスに登録されている「世界一背の高い駅ビル」ですが、これも塗り変わることになり、高さ日本一、百貨店の営業面積日本一、世界一高い駅ビルとなる見込みです。

それにしても世界一とか日本一が好きな国民です。日本人だけでなく、世界中の人がそうなのかも知れません。

以前、カナダのトロントを視察旅行で訪れた時のこと、現地のタクシー運転手が頼んでもいないのに“CNタワー”という高い塔を見学させようとするのでした。

「忙しいので見に行く暇がない」と言うと、彼は“CNタワー”が世界一高いタワーであることを延々と説明しはじめて、ちょっと辟易したことがあります。

彼にとってはCNタワーは母国の誇りなのでしょう。

さて、高いというだけなら、もっと上には上があるようです。

現在、世界で一番高いビルは“台北101”(地上101階・高さ508メートル)です。

しかし、その地位はもうすぐニューヨークの“フリーダム・タワー”にとって変わられます。このビルは世界貿易センタービルの跡地に現在建設中で、高さはアメリカ独立の年にちなみ、1776フィート(541メートル)あります。

ところが、さらにさらに...アメリカのシカゴでは“シカゴ・スパイア”という609.6メートルのビルが建設中だそうです。

こんなふうに、人類は上へ上へと生活圏を拡張しています。

以前にもエントリーしましたが、人間の生活圏は地球という球体を取り囲む薄い薄い皮のようなものです。(卵の殻よりもさらに薄い)

その殻の上に高層ビルという爪楊枝を何本も突き刺していく状態が進行すると、いづれ地球はそれらの生活圏をカバーできなくなってしまうでしょう。

火星に移住する計画がNASAで真剣に研究されていますが、これは夢物語ではない、現実の未来のように思います。

投稿者 messiah : 2007年09月06日 08:56

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