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2007年09月05日

中学校の授業で“武道”が必須になる

筆者が高校生だった昔むかし、授業科目に「武道」というのがありました。

生まれてこのかた、人と人が対面で勝負する...今でいう格闘技など経験していなかった私にとっては、半ば興味があった反面、どこかいやな気がしていました。(武道は“道”であり、格闘技とは次元が異なるかも知れないが)

武道は「柔道」か「剣道」の選択制でしたが、直接相手をつかんで戦うという行為や動作が何となく嫌だったので、「剣道」を選んだように憶えています。

しかし、その剣道も、最終的には1対1での試合になると、ほとんど喧嘩をしているような状況になって、負ければ悔しいし勝てば気分がいいという単純な闘争本能を自覚したに過ぎませんでした。

そして、時代は移り、人々の価値観は大きく変わり、武道は必須科目から消えていきました。

ところが、その武道の授業が必須科目としてよみがえります。

学習指導要領の改定作業を進めている中央教育審議会の体育・保健部会は9/4、中学校の体育で選択制の武道を必修化する方針を決めました。

礼儀や公正な態度など、日本の伝統文化に触れる機会を広げるのが狙いといいます。(平成23年度にも実施)

どうなんだろう?現代の子供たちが、然るべき家庭教育を受けていないため、礼儀や節度などを知らないことは事実ですが、それを武道でカバーできるものではないだろうと思います。

むしろ単なる闘争本能を目覚めさせるだけで、それは火に油をそそぐような逆効果になりはしないか?過去の自分の経験からそう感じました。

そうならないように祈っています。

投稿者 messiah : 2007年09月05日 08:25

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