« [20] Movable Typeシステム・チェック | HOME | [22] Movable Typeのログインと基本設定 »
2004年11月30日
[21] Movable Typeシステムの初期設定
続いてMovable Typeシステムの初期設定を行います。これはMovable Typeの初期データやデータベース・スキーマ(※1)を読み込み、各種設定(ウェブログ、投稿者、ユーザー権限、テンプレートなど)を格納したテーブル(※2)やブログ本文などのデータを格納するテーブルを作成することです。
[16]項の(6)でMySQLのデータベースparを作成しました。この時、サーバーにはC:¥mysql¥data¥parフォルダができます。その時点ではparフォルダには何も格納されていません。しかし、ここでMovable Typeシステムの初期設定を行った瞬間にparフォルダの中に上記の各種テーブルが一度に複数作成されます。
※1 データベース・スキーマとはデータベースの論理・物理構造を定めた仕様
※2 テーブルとは横軸(フィールド)と縦軸(レコード)から成る表形式のデータ
Movable Typeシステムの初期設定手順は次の通りです。この操作はどのマシンからでも行えます。
(1) ブラウザを起動してアドレス欄にhttp://xxxx.xxxx/mt/cgi-bin/mt-load.cgiと入力
※ 外部のコンピュータからアクセスする場合は、xxxx.xxxxにサーバーのホスト名を入力
クライアントからアクセスする場合は、xxxx.xxxxに192.168.0.98のようにIPアドレスを入力
サーバーからアクセスする場合は、xxxx.xxxxに127.0.0.1のIPアドレスを入力
(2) ブラウザに次のように表示される。
(3) 次のように表示されていれば完了
(要注意)
ここで実行したmt-load.cgiは一度だけしか実行してはいけない特別なプログラム(CGI)です。もし、このプログラムを残しておいて誤って2回目の実行をしてしまうと次のようなメッセージが表示されてそこで進行がストップします。
万一この状況になった場合、自宅サーバーであれば自分でサーバーのC:¥mysql¥data¥parフォルダにある全ファイルを削除してもう一度mt-load.cgiを実行することで解決します。また、レンタルサーバーなどの場合でもデータベースそのものを削除してから再度データベースを作成してmt-load.cgiを再実行すればいいでしょう。しかし、データベースの作り直しができない時はサーバー管理者に相談するしか方法がないかも知れません。
※ TelnetでMySQLにログインしてテーブルを削除する方法がありますが、
レンタルサ-バーによってはTelnetの使用は禁止されているので注意が必要です。
mt-load.cgiは、システムの初期設定が完了したら速やかにサーバー上から削除しておきます。
FTPクライアントソフトを起動して右枠に/C:/mt/cgi-bin/の内容を表示させて下図のように削除します。この時に、合わせて前項のシステム・チェックで使用して不要となったmt-check.cgiも削除しておきます。
(参考)
Movable Typeシステムの初期設定の直後にサーバーのC:¥mysql¥data¥parフォルダ内には左図のような17個の
ファイル(さらにその各々に3つのファイルタイプがあって合計で
51個)ができます。
3つのファイルタイプとは
・FRMファイル(テーブル定義ファイル)
・MYDファイル(データファイル)
・MYIファイル(インデックスファイル)です。
(ファイル名部分は同じなので左図ではMYDファイルだけを
表示させています)
各テーブルの機能
mt_author
ユーザー名、ニックネーム、パスワード、メールアドレス等の
データ
mt_blog
1つの環境に複数のブログを作成した時の各ブログに関する
設定
mt_category
作成されたカテゴリーがどのブログで作られたものかを示す
データ
mt_comment
コメント情報
mt_entry
エントリー(記事)のタイトルや本文等のテキストデータ及びエントリー毎の固有設定
mt_fileinfo
静的コンテンツの作成時に使うデータ
mt_ipbanlist
アクセスを拒否をするIPアドレスのデータ
mt_log
システム全体のログデータ
mt_notification
通知情報
mt_permission
どのユーザーがどのブログにどんな権限を持っているかを示すデータ
mt_placement
1つのエントリーに対して複数のカテゴリーを設定した時、どのエントリーがどのカテゴリーに属するかを示すデータ
mt_plugindata
プラグイン情報
mt_session
アプリケーションが使いまわすセッションデータ
mt_tbping
受け取ったトラックバックデータ
mt_template
テンプレートの記述に相当するテキストデータ、テンプレートの名前、テンプレートの種類等のデータ
mt_templatemap
どのテンプレートが、どのブログに属しているかを関連付けるデータ
mt_trackback
トラックパック情報
以上でMovable Typeを使うための全ての準備が完了しました。
【 続 く 】
投稿者 messiah : 2004年11月30日 00:00
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://go1by1.com/mt/cgi-bin/mt-tb.cgi/21