« 2005年11月 | メイン | 2006年01月 »
2005年12月31日
携帯電話の「おめでとうコール」は規制されます
NTTドコモなど携帯電話各社は31日深夜から元日にかけて、音声通話やメールの送受信を規制します。
「あけましておめでとう」コールが集中し、システムがダウンするのを防ぐためです。
繁華街、神社など人が多く集まる場所の近くにある基地局を使った通信に対し、ドコモは元日午前零時の数分前から30分程度、通話とメールを最大75%規制する予定です。
KDDIとボーダフォンは通信状況を見ながら、それぞれ最大85%(KDDI)と最大70%(ボーダフォン)の規制を行う予定です。
これだけ規制がかかると、電話もメールもつながらないでしょうね。どうかご注意ください。
さて、今年1年ご愛読頂いて有難うございました。
感謝の意を込めて、2005年の〆といたします。
投稿者 messiah : 09:37 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月30日
物識りは、元日に時計を1秒戻す
2006年の元日は、普通の1日よりも1秒長くなることをご存知でしょうか?
世界標準時(英国)の元日午前0時00分00秒(日本時間同日午前9時00分00秒)の前に、31日午後11時59分60秒(日本時間1日午前8時59分60秒)という「うるう秒」が入るためです。(うるう秒の実施は1999年元日以来7年ぶり)
日本標準時を決めている独立行政法人・情報通信研究機構(東京都小金井市)によると、「うるう秒が必要になったのは、日常生活に根ざした太陽の動き(地球の自転)とは無関係に時間が定められるようになったからです」と説明しています。
「1秒」というのは元来、地球が太陽の周りを一周する公転時間や、地球の自転の速さなどを基準に定められていました。
ところが、こうした天体の運行を基準にする「天文時」よりも高精度の「原子時計」が発明され1958年に導入されたのが、「うるう秒」の誕生に関係しています。
実は、地球の自転速度は徐々に遅くなっているのです。
月や太陽から受ける引力によって潮の満ち引きが起こるように、地球全体がわずかながら伸び縮みしていて、この時にエネルギーが消費されるため、回転のエネルギーが徐々に失われるのが大きな要因のようです。
地球の自転の不規則な変動のため、「天文時」と「原子時計を使った時間」は少しずつずれが生じる。
地球の自転を観測している国際機関・国際地球回転事業(本部・パリ)では、このずれが0.9秒未満に収まるように調整しています。これが「うるう秒」です。
1972年以降、これまでに「うるう秒」は22回も実施されています。
さらに、1958年の原子時計導入から47年間に、地球の自転は「うるう秒」の挿入で、32秒も伸びた計算になります。
時間に厳格なあなたは、元日に時計の針を1秒戻すことをお忘れなく。
q.f. MSN-Mainichi INTERACTIVE |
投稿者 messiah : 07:49 | コメント (2) | トラックバック
2005年12月29日
今年の冬 寒い寒いと言ってますが
ニューヨークにある米航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙研究所は、信頼できる記録が保存されている125年間のうちで、2005年は1998年を抜いて世界的に最も気温の高かった年になるとの見通しを示しました。
温暖化は加速しており、現在は10年ごとに摂氏0.2度の上昇を続けているといいます。
私 | 「そう、おっしゃいましても、結構、この冬寒いんですけど...ね」 |
スイスのジュネーブに本部を置く世界気象機関(WMO)は、2005年は観測史上2番目に暖かい年になると報告しました。熱を閉じ込める「温室効果ガス」が大気中に蓄積する傾向が進んでいるからです。
私 | 「でも、結構、この冬は寒いように感じますけど...」 |
WMOは、北極海の今夏の氷冠が、1979~2004年の平均よりも20%小さかったと発表し、北極海では、過去50年間で冬の気温が摂氏4度も上昇していることを明らかにしました。
私 | 「はいはい、わかりましたよ。温暖化が進んでいるってことが...」 |
4年続きの干ばつに苦しむアフリカ南部では、今年7月までの12ヶ月間の平均気温が観測史上最高だったと、イギリスの科学者が発表しました。気温は過去40年間の平均値よりも摂氏1度以上高い状態が続いています。
私 | 「地球温暖化を何とかせねば...」 |
国連などの報告によると、南西太平洋のバヌアツとパプアニューギニアでは、海面の上昇によって、数百人の島民が海辺にある危険な家を捨て、高い場所にある地域に移動することを余儀なくされているといいます。
私 | 「大変だア。あたふた、あたふた...」 |
q.f. Hotwired Japan |
投稿者 messiah : 08:01 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月28日
WWFがボルネオゾウの生態を衛星から追跡調査
q.f. 世界自然保護基金 |
Satellite Tracking Five Pygmy Elephants in Borneo
1961年に絶滅の危機に瀕している”種の保護”のために設立され、現在は、森林・淡水域・海洋・絶滅危惧種・気候変動・有害化学物質を重点課題として活動している世界最大の自然保護NGO(非政府組織)。
その世界自然保護基金(WWF)が、インドネシア・カリマンタン(ボルネオ)島に生息する「ボルネオゾウ」を衛星から追跡した画像をウェブサイトで公開しています。
何の為?
ボルネオゾウは、カリマンタン島北東部のマレーシア・インドネシア国境にまたがる森林地帯に生息するゾウで、WWFは2003年、この象はアジアゾウの亜種の可能性が高いと発表し、未知の部分が多いため、生態を調査しているのです。
今年6月からは、捕獲したボルネオゾウにGPS発信器つきの首輪を装着して解放し、移動を追跡しています。
GPS発信器をつけた5頭のボルネオゾウの現在位置や移動状況がこちらで確認できます。
ウェブサイトでは、1日1回更新される地図上に、その日の5頭の位置が示され、別の地図では個々の象の週ごとの位置が星印の数字で示され、数ヵ月にわたる移動の様子がを観測できるようになっています。
動きが遅いので、じっと観測するには骨が折れるけれども、放っておくといつの間にか移動しているような生物の観測にはもってこいですね。かたつむりとか...(どこにGPSつける?)
q.f. Hotwired Japan |
投稿者 messiah : 08:04 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月27日
2006年の3連休って数少ないんです
2006年がすぐそこに来ています。
日本では、週休2日制が定着したため、月曜日を休日とすることで土曜日・日曜日と合わせて3連休として余暇を楽しんでもらおうという趣旨で、平成10年に「成人の日」と「体育の日」が、平成13年に「海の日」と「敬老の日」がそれぞれ月曜日に移動しました。
この"ハッピーマンデー"を導入してから、日本では3連休がグ~ンと増えました。
ところが2006年は、いくつかの祝日が土曜日になっているのです。(建国記念日、みどりの日、秋分の日、天皇誕生日)
土曜日が祝日の場合は(振替休日がないので)土日がお休みの人にとっては、通常の土日と変わりません。
つまり3連休が例年に比べて4つも少ない年になるということです。<これは残念!>
まあ、そんな中ですが...とにかく、ホリデーを上手に楽しむには計画性が大事。
というわけで。。。
3連休をどう活用するか?今からイメージトレーニングしておく、というのはどうでしょう。
金曜日 | 土曜日 | 日曜日 | 月曜日 |
---|---|---|---|
1月7日 | 1月8日 | 1月9日(成人の日) | |
7月15日 | 7月16日 | 7月17日(海の日) | |
9月16日 | 9月17日 | 9月18日(敬老の日) | |
10月7日 | 10月8日 | 10月9日(体育の日) | |
11月3日(文化の日) | 11月4日 | 11月5日 |
q.f. All About |
投稿者 messiah : 08:48 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月26日
マドンナが最新ゲーム機を「ゴミ箱にポイ」で大騒ぎに
今日のブログは、外出先の知り合いの方のパソコンをお借りして投稿しています。
ウェブソフトは便利なものです。今までならソフト(ワープロでも表計算でもいいですが)を外出先で使いたい時は、自分のパソコンを常に携行しなければなりませんでした。
しかし、ウェブソフト、つまり使用するソフトがウェブサーバーにあれば全く違う世界が広がります。
どこに行ってもパソコンさえあれば(今はその気になれば大抵どこかにある)OKです。
事務所でなくても、インターネットカフェでもいいし、そのうち東京の山手線ではどこでも無線でインターネットにアクセスできるようになります。
...というわけで、「どこでもドア」ならぬ「どこでもブログ」が可能になりました。
そんな環境を利用して今、エントリーを作成しています。
今日のテーマは、マドンナです。
歌手のマドンナが、自身のブログ「Madonna's Personal Blog」でマイクロソフトの最新ゲーム機Xboxを捨てたと発言し、ちょっとした騒動となっているそうです。
初期不良率や国内での売れ行きが話題となっているXbox360ですが、現在彼女のブログには大量の「捨てるなら俺にくれ」、「買いたくても買えない奴がいっぱいいるのに無駄な事するな」、「アンチ・マイクロソフトは日本に帰れ」といったコメントがつけられているといいます。
マドンナはブログの中で次のように語っているということです。
昨日Xbox360をもらったの! でも残念、熱暴走して動かないのよ。日本で友人達と一緒にゲームしようと思ったんだけど、クラッシュしたの。電源デカイわね! とりあえずなんでXbox2じゃなくてXbox360という名前にしたのかはわかったわ。温度が360度になるからよ! 怖いわ! やれやれ。私の360は日本のゴミ箱行きになったわ。修理出してる時間がないの。もともとあまりテレビも見ないしゲームもしないし。子供達にも遊ばせてないわ。使い道の無い私にタダで配るなんて連中も馬鹿なことしたものね。他の有名人にも配ってたみたいだけど。パリス・ヒルトンももらったらしいわね。うげ。不良ゲーム機を捨てる理由がもう一つ出来たわ! |
今日のエントリー、それらしく出来たでしょうか?
でも、次回はゆっくり自分のパソコンで投稿しましょう。やっぱりその方がいい。
(q.f. スラッシュドットジャパン)
投稿者 messiah : 12:18 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月25日
"勢い"で他を圧倒した先進IT企業を独断でランキング
"勢い"というのは、データで表せます。
"勢い"を裏付けるのは、「伸び率」というデータです。
インターネットの世界では、ユニークビジター数という物差しがあります。
そのウェブサイトにアクセスするビジター(訪問者、閲覧者)の数で、重複のない人数のことを指します。
つまり、実際に何人アクセスしたか、ということになるのですが、ウェブサイトにおいては、このユニークビジター数が多いほど人気のあるページということができます。
因みに、重複のあるビジター数、つまり「のべ数」は総ビジター数といい、ユニークビジターの累計訪問数のことになります。
さて今年、IT業界で最も勢いがあり、躍進目覚しかった企業の代表格がグーグル社です。
その勢いは、ウェブ検索だけに留まらず「Google Maps」、「Google Earth」、「Google Analytics」、「Google Music」、「Google Base」...と各種サービスを矢継ぎ早にリリースしてソフトウェアの巨人・マイクロソフトまでも脅かす存在になりました。(数年後に抜くとも予想されている)
その勢いがそのまま表れて、米ニールセン・ネットレイティングス社が行なった主要ウェブサイトの利用者数の調査(11月)で、前年同月比29%増の8,553万人のユニークビジターがあり伸び率で2位を獲得しました。
しかし、それを上回る伸び率で1位の座を手にしたのは、ヤフーでもマイロソフトでもありません。
利用者数が最も多かったのは、米ヤフー社(1億388万人)でしたが、伸び率は10%にとどまっています。
今、勢い(伸び率が高い)が一番あるのはアップル。
携帯音楽プレイヤーの「iPod nano」、ビデオも見れる「iPod」を今秋発売し、さらに音楽ダウンロードサービスiTunesでポッドキャストやビデオのダウンロードも開始したことで、音楽配信ストア「iTunes Music Store」にアクセスが殺到したのです。(前年同月比57%増の3,085万人)
伸び率で3位は、米アマゾン・コム社(16%増の4250万人)。
今年1年間の躍進度合からして、
- アップル
- グーグル
- アマゾン
が"勢い"で他を圧倒した企業と言えるでしょう。
投稿者 messiah : 07:56 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月24日
子供の減少で受験戦争がなくなる?
アメリカの大学では、アップルコンピュータ社の携帯音楽プレーヤーiPod(アイポッド)を講義に活用する実験が様々に行われ、各地の大学で成功を収めていると言うエントリー(11/9付)を書いたことがあります。
デューク大学は2004年秋に、オリエンテーションの資料を収めたiPod1600台を新入生に配ったという話には驚きました。
人気のiPodが無償で手に入るなんて夢のような話ですからねぇ。
ところで、昨日のエントリーでは「日本の人口が自然減に転じた」ことを書きましたが、新聞を見てさらにビックリ。
名古屋商科大学では、アメリカの大学ばりに、今春入学した一千人の新入生全員に携帯音楽プレーヤーの小型機種「iPod shuffle(アイポッド シャッフル)」を無償で配布していました。
外国語の教材をiPodにダウンロードして使う仕組みを取り入れたのです。
アメリカの大学もお株を奪われそうな先進性、これには脱帽!
しかしそこには、学生を集める為に様々な工夫を凝らす大学の苦悩の姿がありました。
1992年度に205万人いた18歳人口が、2005年度には137万人と3割以上も減り、このまま推移すると2007年度には数字上、全ての受験生を(合格させて)入学させないと定員を確保できない(運営していけない)時代が来るそうなのです。
日本私立学校振興・共済事業団の調査では、2005年度は全体の3割にあたる160の私立大学で定員割れが起き、中には定員の半分を割り込む大学が17校もあったそうです。
このままでは大変なことになる。受験生をどうやって集めるか、入学してもらうかという事に私大は知恵を絞っているようです。
そして、前述のiPodを配布した大学のように、授業の効率化と音楽プレーヤーの魅力を融合したプロジェクトなどを打ち出して学生を集めようと涙ぐましい努力をしているのです。
受験生が少なくなる->競争が減る->この先、受験戦争はなくなるのか?
受験地獄とも言われ、子供から大人に成長するプロセスで先ず最初に経験する試練ですが、エスカレートするのは子供にとって幸せではない。
さりとて、試練を経験せずに大人になってしまえば、昨今の「我慢することを知らない切れる子供、大人」を生み出す原因にもなるなど、ここにも難しい問題が待っています。
投稿者 messiah : 08:46 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月23日
日本は今年、人口の頂点を通過した
今年一年間に生まれた赤ちゃん 1,067,000人
今年一年間に亡くなった人 1,077,000人
1,067,000-1,077,000=▲10,000人(数字は約)
厚生労働省が12/22発表した平成17年の人口動態統計・年間推計で、明治32年の統計開始以来、<はじめて>人口増加がマイナスになったことがわかりました。(人口動態統計・年間推計は、今年1月から10月までを基礎資料として1年間分を推計)
誕生数と死亡数の逆転は、以前から確実にそうなると予測されていましたが、現実の数字として表れると、高齢化社会に突入する節目となる年を「今通過している」のだという、何とも言えず淋しい思いになるのは私だけでしょうか。
出生数は、昨年比マイナス44,000人(5年連続で過去最低を更新)
死亡数は、昨年比プラス48,000人(昭和22年以降、2番目に多い数字)
高齢化社会を歓迎したり、少子化社会に期待を寄せるような論評、発言にはお目にかかったことがありませんし、国などがその対策を考えているところからも、この社会現象が歓迎されていないことは明らかです。
しかし、政府もそれを止める施策を打てない、国民も打とうしないままに、想像の域を越えた将来に向かって進んでいるように思えます。
安倍晋三官房長官は12/22の記者会見で、人口が自然減に転じる見通しとなったことについて「少子化対策はきわめて重要だ。来年度予算案でも児童手当の拡充を行ったが、さらに少子化対策についての拡充を行っていきたい」と述べ、今後さらに重点化していく考えを示しました。
例えは適切でないが、「国家」を「人間の身体」に例えれば、体内に取り込む新鮮な酸素の量が体外に排出する二酸化炭素の量を下回ったようなもの。
新陳代謝も、新しい資源が誕生してこそ代謝が可能になる。身体が酸素不足になればどういう結果になるかは自明です。
国家が重い病になる前に、早期に適切な治療が必要になっている---そう感じます。
投稿者 messiah : 12:18 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月22日
年賀状作りを楽しむ方法を考えました
年賀状をそろそろ出さないといけない、そんな時期がやってきました。(もう出されましたか?)
毎年1回決まった時期に、ほとんどの日本人が行なう代表的労働(?)が”年賀状作り”です。
ところで、朝日新聞が行なった世論調査によると、日本人の4人に3人は年賀状は付き合いとして「必要だ」と思っているが、実際に出す人でも、書くのが「楽しい」人は34%で、55%の人は「面倒だ」と思っているようです。
今年、年賀状を出すという人は全体の82%で、10年前のこの時期の面接調査の91%からはかなり減っています。
出す枚数は、「21~50枚」が30%で最多。「51~100枚」が21%、「1~20枚」が17%で続き、101枚以上という人も14%いました。
年賀状の代わりに電子メールで年始のあいさつをすることについては、52%が「抵抗はない」と肯定的な見方を示しました。
これは、若い層ほど肯定的で、60代以上では「抵抗がある」という結果に分かれました。
ところで筆者は、世間の多くの人がイヤイヤ(?)書いている年賀状を、楽しく作ることはできないか?...なぁんてことを真剣に考えたりする人間です。
そして、「作る方も楽しい」、「もらう方も楽しい」、そんな年賀状作りをあれこれ考えて、面白いアイディアが浮かびました。
ここでその内容を語ると、いわゆる”ネタばれ”ということになってしまいますので、暫らくはシークレットとしておきます。
投稿者 messiah : 08:36 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月21日
ウォームビズ低調 柳の下のドジョウはどこへ行った
予想を上回る経済効果を残した「クールビズ」の冬バージョンとして登場した「ウォームビズ」。
しかし、どうもトーンダウン気味です。
クールビズ終了直後から早々と打ち出されたのもプラスにならなかったような気がします。
いかにも、「二番煎じ」、「柳の下のドジョウ」の香りがプンプンとして芸がなさ過ぎました。もうちょっと、ひねらないと...ネ。
ところで、NTTレゾナントと三菱総合研究所は、ウォームビズ用衣料品の購入状況についてアンケート調査した結果を先日発表しました。
それによると、勤務先の企業がウォームビズを実施しているという回答は25.1%。
クールビズの48.7%と比較すると低い水準に留まったことがわかりました。
また、約半分(49.2%)の企業ではどちらも実施していないという結果が出ました。
日本列島が1995年以来という寒波に襲われ、冬物衣類などの需要はこれから増してくるかも知れませんが、ウォームビズが盛り上がっているという話題は耳にしません。
この調査の中で、勤務先の企業がウォームビズを実施していると答えた人に、実際にウォームビズ用の衣料品を購入したかを尋ねたところ、「購入した」という回答は31.1%。他は、これまで持っている衣料品を着まわしするなどしており、新たに購入するまでには至っていないということです。
生地そのものが薄く、おまけに汗を吸い込むために消耗が早い夏物衣類と比べると、冬服は基本的に作りが頑丈。
なかなか毎年買い替えていくようなものは少ないので、国や行政のウォームビズの誘いに乗れないのが現実ではないでしょうか。
1つだけ自慢話で締めくくり。
夏場に「ウォームビズは、クールビズほどの経済効果はでない」とエントリーで予言しましたが、どうやら的中しそうです。
あの時は、某経済研究所が「ウォームビズの経済波及効果はクールビズの2倍を超える」という試算まで出していましたが、実際には約2/3に留まっています。
q.f. nikkeibp.jp |
投稿者 messiah : 08:18 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月20日
音楽関連が席巻した2005年の検索キーワード
米ヤフー社は12/15、2005年の検索キーワード番付を発表しました。(最近、ランキングの話が多くてウンザリの方も、ちょっと我慢してお付き合いを...)
最も検索回数が多かったキーワードは、歌手の「ブリトニー・スピアーズ」、2位はラップの「50セント」、3位はアニメ専門ケーブルテレビの「カートゥーン ネットワーク」と続きますが、なんとベスト10のうち8つまでが音楽関連のキーワードだったようです。(前年は3つでした)
7位にはタレントの「パリス・ヒルトン」が入りましたが、その他は「マライア・キャリー」、「グリーン・デイ」、「ジェシカ・シンプソン」、「エミネム」など、音楽関連のキーワードがランキングを席捲しました。
この傾向は、音楽のダウンロード販売と密接に関係しているものと見られ、アップルコンピュータ社のiPodが世界の音楽ネット配信市場を席捲し、他の企業も乗り遅れまいと懸命になっている中、ネットユーザーが音楽関連情報を得るために次々とキーワードを打ち込んだ姿が目に浮かぶようです。
2005年も世界中でいろいろな変化が起きました。
しかし、その最も大きな変化を1つ挙げるならば、音楽ダウンロードサービス+携帯音楽プレーヤー+ネット配信ストア=デジタル音楽ビジネス、というビジネスモデルの創出がもたらした大規模かつ劇的な変化ではないでしょうか。
2005年はデジタル音楽ビジネスが一気に花開いたという意味で、”音楽革命の元年”ともいえるような気がします。
q.f. Hotwired Japan |
投稿者 messiah : 09:06 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月19日
”実現”という階段を登り始めた100$ノートパソコン
米マサチューセッツ工科大学(MIT)が推進している、「世界中の子供たちに100ドルのノートパソコンを配布する」ために設立された組織・OLPC(One Laptop per Child)は12/13、100$ノートパソコンの量産を台湾の広達電脳社に委託すると発表しました。
広達電脳社は、あまり日本では馴染みがないかも知れませんが、米デル社や米ヒューレット・パッカード社など、世界のノートパソコンの2割以上を生産しているノートパソコン受託生産の最大手です。
これまで多くの人が、この100$ノートパソコン構想を称賛してきましたが、インテル会長のクレイグ・バレット氏のように、「発展途上国の消費者は本格的なPCを欲しがっている」として、その実現性に懐疑的な見方を示す人もいました。
しかし、チュニジアで開催された国連世界情報社会サミットで披露され、国連のアナン事務総長も手にとってPRするなどの効果も現れて、いよいよ実現の階段を登り始めたようです。
100$ノートパソコンは、各国政府が一括購入し、児童に無料配布することを想定していますが、実は大人のパソコンユーザーの関心も高いのです。
筆者も、手にとって、使って、ついでに(手動の発電装置を)回してみたい。
そんなところから、商業用の機種の生産も検討することになっているようです。
OLPCは、複数の企業から条件提示を受けましたが、ノートで実績のある広達電脳社を選びました。
当初は500万~1500万台を生産。手始めに7ヵ国(中国、インド、ブラジル、アルゼンチン、エジプト、ナイジェリア、タイ)へ各100万台程度を供給する予定です。
ソフト開発を促すために、他の国々にも一定量を出荷する計画で、時期は2006年第4四半期が目標とのこと。
OSにはリナックスを採用。プロセッサは500MHz、128MBのDRAMメモリと500MBのフラッシュメモリを搭載し、ハードディスクはありませんが、USBポートを4基備えています。
そして何と言ってもユニークなのが、緊急避難時のラジオなどで見かける、あの手回し式の発電装置です。(電力が不自由な国でも使えるように配慮されています)
地震や津波などの天災がいつ襲ってくるかわからない"災害の時代"を生きていかねばならない現代人。
万が一の時、災害の情報収集用としても役に立ちそう...
一家に1台、予備としてあってもいいですね、コレ。(100$ですし...)
q.f. Hotwired Japan |
投稿者 messiah : 08:46 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月18日
2005年最も賞賛された経営者はビル・ゲイツ氏
PR会社の米バーソン・マーステラ社などは12/14、「世界で最も賞賛される経営者2005年版」を発表しました。選出対象には、CEOだけでなく会長職も含まれています。
(クリックで拡大)
そして、65ヵ国の経済人に対するアンケートの結果で、1位は米マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長、2位は米アップルコンピュータ社のスティーブ・ジョブズCEOが選ばれました。
日本では、日産自動車のカルロス・ゴーン社長(仏ルノー社CEO)が7位に登場しています。
この調査は、英誌「エコノミスト」の関係会社と共同で、会社経営者など685人に「賞賛される会長またはCEO」を選んでもらったものをランキングしたものです。
ビル・ゲイツ氏がトップに選ばれた要因として、自身が創業にかかわった会社で今もリーダーシップを発揮し続けていることや、慈善活動に積極的であることを挙げています。
3位は著名な投資会社経営者のウォーレン・バフェット氏、4位は米デル社のマイケル・デル会長と続き、米シスコ・システムズ社やフィンランドのノキア社の経営トップもランクインし、上位15人のうち6人がハイテク関連から選ばれました。
そして、(予想を裏切ることなく...)日本人経営者は誰も入選していません。
バーソン・マーステラ社は「21世紀の人々は、企業が果たす責任や社会貢献の度合いを重視している。企業リーダーはもはや、こうした傾向を無視することはできない」と述べました。
日本もかつては、社会貢献を積極的に進めた松下幸之助翁などスケールの大きな経営者を多く輩出したものですが、最近...あまり見かけません。
アメリカ式経営手法に何の疑問も抱かず、そのまま真似するだけの人は結構いますが。。。
q.f. Hotwired Japan/CNET Japan |
投稿者 messiah : 09:42 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月17日
ターニングポイントに立つ店舗販売ビジネス
アサヒビールが自社のインターネットショップ限定で売り出した高級ウィスキー「シングルモルト余市(よいち)1985」が、販売して1週間もしないうちに完売目前となっているそうです。
12/13に予約受け付けを始めたところ、4日も経たないうちに200件以上の注文が入り、500本しか商品化できないほどの希少なモルト(原酒)で21,000円という高額商品にも関らず、売り切れはほぼ確実の状況とのことです。
アサヒビールによると、こうした高級限定品はネット販売に向いていると言います。
ネットでは、味や香りだけでなく、愛好家の満足感を高める製法やエピソードなどの詳しい説明をたっぷり載せられる点が強みです。
また、メールマガジンで告知してサイトに誘導することもでき、店舗に並べるよりもメルマガの方が、興味を持つ顧客に直接、魅力を訴えやすいと言います。
将来的には消費者から希望の商品イメージを募り、一定数の共同購入者が集まれば商品化するという、消費者発信型の商品づくりの仕組みにもチャレンジしたいとのこと。
こうしたネット販売ビジネスの台頭は、昨今目覚しいものがあります。
そして現在、店舗販売ビジネスを徐々に圧迫しつつある業種が増加しています。(ネット書店などもその1つです)
アマゾンドットコムにアクセスすれば、読者の感想や関連書籍の紹介など、店舗で得られる以上の情報が掲載されています。おまけに、サイト上で(座ったままで)立ち読みまで出来てしまいます。
外出が億劫になる寒い季節などは、書店に足を運ぶよりも、暖かい部屋でネットにアクセスして、パソコンで立ち読みして本を買ってしまいますよね。
「店舗で売ることの強みとは何だろう?店舗で買うことのメリットとは何だろう?」とつくづく考えさせられます。
店舗販売ビジネスで、通り一辺倒(それもマニュアル化された機械的な)の接客を繰り返していては、お客さんが離れていく一方です。
ネットで引きつけて店舗に行けばより大きなメリットが得られるような工夫をするか、店舗の販売員が高いレベルの接客技術を身につけるしかない?
店舗販売ビジネスこそは、ネットと融合してネットを味方にしていかないと...、そんなターニングポイントに立っているのでは。
q.f. IT PLUS |
投稿者 messiah : 10:17 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月16日
「劇場型」が意外に功を奏する場合
郵政民営化問題を争点に、2005年9月に行われた衆議院解散総選挙。
もう随分昔の事のように感じますが、その時マスコミが連発した「造反」・「刺客」・「くのいち」といった言葉が流行して、国民が観客となってドタバタを楽しむ(?)という意味で「小泉劇場」という新語が生まれました。
「小泉劇場」は、2005年ユーキャン新語・流行語大賞で堂々の「トップテン大賞」をとるほど、国民の関心を引いた事は間違いありません。
筆者も、ブログなどのメディアを通して、政治家が広く自分の考えや活動を報告する事が必要だと思います。
また、それが出来る技術環境も整っていながら、旧態依然とした制度に縛られている現状に対して、前近代的であるという意見が多数ありました。
しかし一方では、(そんな世論の力も手伝ってか)選挙後、自民党を中心に「インターネットを利用した選挙運動の解禁」への働きかけが始まっていました。
そして、自民党選挙制度調査会のワーキングチーム(座長・世耕弘成参院議員)は12/15、選挙の公示・告示日以降に、政党や候補者がホームページを開設・更新して政策宣伝などを書き込むことを認める方針を決定しました。
また、民主党も公明党も基本的に解禁には積極的であることから、ワーキングチームは、来年の通常国会で公職選挙法改正案の提出を目指すとのことです。
自民党は以前、「ネット利用者は若者が多く、民主党を利するだけだ」などと消極的だったのですが、先の衆院選の大勝を受けて積極論が広がったという背景もあります。
こうして、意外なスピードで”事”は進展していますが、これも「小泉劇場」の観客である国民が、ステージに注目したからこそ生まれた産物と言えるでしょう。
観客(国民)が、「これから良いところ(場面)なのに、幕を下ろして『暫らく弁当でも食べてお待ちください』はないだろう!」となったわけです。
ワイドショーっぽいのは感心しないが、”劇場型”が意外に功を奏する場合もあるんですね。
q.f. YOMIURI ON-LINE |
投稿者 messiah : 10:12 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月15日
売上増の期待がかかる コーヒー入りコカ・コーラ
米清涼飲料最大手のコカ・コーラは、ニューヨークで投資家向けの会議を開き、コーヒー入りのコーラ「コカ・コーラ ブラック」を新発売すると発表しました。
売上高増を狙う「期待」の新商品で、来年1月からフランスで先行販売し、その後に世界各地で発売する予定。
コカ・コーラは、消費者の健康志向などから売り上げが停滞して、競合するペプシコなどの追い上げで、業界ナンバーワンの座が危うくなっているといいます。
この新商品のほか、1本当たりの容量を200ミリリットルに抑えたアルミ瓶の導入や、炭酸が入っていない商品の開発計画なども発表しました。
果たして、コーヒーテイストなコーラの味は如何なものでしょう。
q.f. CNN.co.jp |
投稿者 messiah : 08:11 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月14日
百科事典「ウィキペディア」の集合知として完成度
「Wisdom of crowds」という本に「適切な状況の下では、集団は、その中で最も優れた個人よりも優れた判断を下すことができる」という事が書かれています。
適切な状況とは、
- 意見の多様性がある。
- 各メンバーが独立している。
- 各メンバーが個々に分散している。
- 意見を集約する優れた仕組みがある。
そして、それを具現化した顕著な例として、誰でも記事を投稿できるオープンソースの百科事典「ウィキペディア」があります。
ウィキペディアの利用ルールは単純です。
「基本方針」に賛同する人なら誰でも、百科事典に記事を投稿したり、編集したりすることが出来る、と謳っています。
その基本方針とは、
- 偏見を避ける。
- 著作権を侵害しない。
- ウィキペディアは百科事典-これ以外に目的はない。
- 他の参加者に敬意を払う。
ウィキペディアは2001年に誕生して以来、蓄積された項目数が110万件以上という規模に達しています。
英語版だけをとっても項目数は44万4000近くにのぼっていますが、これらは全てウィキペディア・コミュニティに参加するメンバーによって無償で執筆されています。
ウィキペディアは「ブリタニカ百科事典」などに代わる次世代の情報源と位置付けられることもありますが、同時に、その内容がどれだけ信頼できるのか、学術関係者の信頼に足る内容なのか、今後どのように変化していくのか、といった点が議論になっています。
さらには、月に約7%という割合で拡大を続けるにつれ、果たして公開性や共同作業といった基本方針に忠実でいられるのかという疑問の声も多く上がっているようです。
そして最近、ある事件がきっかけでウィキペディアは、従来の記事投稿ルールの変更を余儀なくされました。
その事件とは...
ケネディ兄弟の暗殺事件に絡み、無関係の人間を犯行に結びつけるような記事を掲載しているという指摘を受けたのです。
1960年代前半にロバート・ケネディ元米司法長官の幹部補佐を務めていたジョン・サイゲンセラー氏が、ウィキペディアに載っている彼の経歴の中に、「ロバート・ケネディとその兄のジョン・F・ケネディ元米大統領の暗殺に関与した容疑をかけられた」という虚偽の記述を発見したのです。
サイゲンセラー氏によれば、「サイゲンセラーがジョンとロバート、両ケネディの暗殺事件に直接関与したと思われていた時期があった」とする事実無根の記事が132日間、ウィキペディアに掲載されていたといいます。
さらに彼が不快に思っているのは、自分の経歴に関する記事の変更履歴をたどると、サイゲンセラー氏を「ナチス」だとするものをはじめ、「私に関する非常に悪意に満ちた、不快きわまりない、低俗で偏見だらけの記述」があるという事です。
これに対して、同事典サイトを運営するウィキメディア財団(フロリダ州セントピーターズバーグ)のジミー・ウェールズ会長は12/5、不適切な記事や履歴を削除すると発表し、今後は投稿者にユーザー登録の義務を課す方針を明らかにしました。
しかし、サイゲンセラー氏の怒りは収まらないようで「知の自由市場であるウィキペディアなら、いずれこの問題を克服するだろう。だが当面、私のような目に遭った人はどうすればいいのか」と憤懣やる方なし。
「Wisdom of crowds」が言う、適切な状況の1つ=「意見を集約する優れた仕組みがある」という部分に、「ウィキペディア」はまだまだ改善の余地があるようです。
実は、この話は先日意外な展開を見せました。サイゲンセラー氏を陥れた真犯人が発覚したのです。 興味のある方はこちらをどうぞ。 |
q.f. Hotwired Japan |
投稿者 messiah : 09:10 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月13日
アップルが楽曲のアフィリエイトを開始
自分のサイトやブログに商品広告を掲載しておき、閲覧者がそれをクリックすると広告主のサイトにジャンプして、そこで商品を購入すると手数料が支払われるアフィリエイト(成果報酬型広告)が今年流行しました。
「アフィリエイト」という言葉は今年の流行語にもなり、ネットユーザーの多くに認知されています。
アフィリエイトはASP(Affiliate Service Provider)と呼ばれるアフィリエイトサービス業者を仲介して行われます。
筆者も、あるASPに会員登録していますので、ほぼ毎日のようにASP側から、新しい商品情報や広告掲載依頼などがメールマガジンで届きます。
ところで、このブログはアフィリエイトをしていません。
というのは。。。アフィリエイトがウェブの世界にあまりにも増えてしまい、どこに行っても広告だらけ...。
人がみんなやっている事はやりたくない、興味が起きないという、偏屈で天邪鬼な性格なもンでその気にならないのです。
ところで、アフィリエイトは次のような手順で行われます。
- ASPに会員登録をしておく。
- ASPから提供される商品情報から、掲載したい商品を選択する。
- その商品の掲載をASPに申請する。
- ASPは広告主に、商品掲載希望サイトのURLを知らせる。
- 広告主はそのサイトにアクセスして不都合がないかをチェックし、諾否をASPに伝える。
- 広告主の承認が得られたらASPから連絡が入り、その商品用のHTMLタグをもらう。
- サイト運営者はHTMLタグをページデータの中に挿入する。
- そのサイトに商品が掲載される。
ところが昨日のこと。。。食わず嫌いの筆者の気持ちを、ちょっとグラつかせるヤツが出てきよりました。
アップルコンピュータの音楽配信ストアiTunes Music Store(iTMS)が、12/12からiTMSと連動したアフィリエイトプログラムを開始したのです。
アップルにとってはiTMSの利用拡大の一環のようです。
自分のサイトやブログなどで、iTMSの楽曲を紹介して売れた場合、楽曲の売上の4%が支払われるというものです。(楽曲は平均150円なので1曲当りのペイは6円ということになります)
従来のアフィリエイトと異なるのは、商品は商品でも「楽曲」という形のないものなので、果たしてアフィリエイトとして今後どんな位置付けになるのか?新しいジャンルの開拓になるのか、という興味があります。
しかし、音楽情報などを提供する集客力の強いサイトには、はまるかも知れませんね。コレ
投稿者 messiah : 08:32 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月12日
2005年のワード・オブ・ザ・イヤー(新語大賞)決定
米国の「オックスフォード英英辞典」編集部は、2005年のワード・オブ・ザ・イヤー(新語大賞)に「ポッドキャスト」を選出しました。
ポッドキャストのポッド(pod)は、アップルコンピュータ社のiPodのPod。キャスト(cast)は放送を意味するbroadcastから取った合成語です。
これを一言でいえば、個人が制作したラジオ番組などをインターネットで、あるいはiPodなどで、いつでも好きな時に聴取できるシステムです。
その「ポッドキャスト」が、オックスフォード英英辞典のオンライン版に新語として追加される予定です。
定義は、「ラジオなどの録音データで、音楽プレーヤーにダウンロードでき、インターネットで公開される」というもの。(ちょっと分かりにくいなあ)
オックスフォード大学出版局によると、ポッドキャストは2004年も候補になったが、実際に使われていないとして見送られていたといいます。
しかし、世界で(日本でも)社会現象となった今、「ポッドキャスト」がますます存在価値と認知度を上げていく気がします。
q.f. Hotwired Japan |
投稿者 messiah : 08:46 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月11日
ある寒い朝の出来事 その2
広島、栃木の小学1年生の殺害事件に追い討ちをかけるかのごとく、京都・宇治では小学6年生の女児が塾の講師に殺害されるという残忍な事件が起こり、気が滅入る毎日が続いています。
ある朝、自宅の玄関前を掃除していると近所の小学校の1年生の女の子二人が登校中に何やら寄り道をしていました。
道路の溝に、赤・黄・黄緑...と色とりどりの枯葉が落ちて溜まっていました。
私はそれを金バサミでつまんでゴミ袋に入れていたのですが、小学生の二人はその枯葉の中から何かを見つけては摘み出していました。
幼い子供たちは間違いなく、外で知らない人に声をかけられたら「気をつける」ように言われているとは思いましたが、あまりにも無邪気なその姿を見て声をかけてしまいました。
「何をさがしてるの?」
すると子供たちは何の抵抗もなく、合わせていた掌(てのひら)を広げて見せてくれました。
身体の大きい方の子供の掌から小さくて可愛いドングリが10個ほど出てきました。もう一人の小柄な子の掌には3個のドングリがありました。
「たくさん見つかったネ!」(ニッコリ)
「うん」、「うん」(二人共明るく元気な返事)
その後も二人はドングリ探しに余念がありません。道の端に寄ったまま溝の中にあるドングリを探しながら学校に少しずつ向かって行きました。
おいおい、あんまりドングリばかり探していると学校におくれるぞ、と言いたいのをグッと押し殺して後姿を見送りました。
子供たちは自分の感性に従って見たままに、今を生きているんだ。
時代が移り変わっても子供の純粋さは少しも変らないではないか。(変ったのは大人だけか)
子供に罪はない。問題が大人にある事は疑う余地はない。
純粋な子供もやがて大人になり社会に出て汚染されていく時が来る...だが、希望に膨らんだ純粋な命を身勝手に奪う者は許してはならない。
不幸な事件が二度と起こらないように祈りたいし、不幸な事件を起こさない環境作りに微力を尽くしていかねばならない。
そんな事を思った、ある寒い日の朝でした。
投稿者 messiah : 13:13 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月10日
ウェブサイト全体の9%近くが正体不明
米会計検査院(GAO)は12/7、ウェブサイトの開設者が連絡先を偽るなど不正登録している事例が、世界全体で389万件に上ると発表しました。
世界の主なウェブサイトが4500万あるとして、その9%近くが正体不明のサイトということになります。
GAOは、インターネットの管理組織ICANNに対し、不正防止を強化するように促しています。
GAOは、アドレスの末尾が「.com」、「.org」、「.net」のサイトを対象にして調査し、合計4493万件の中から300件を抽出して調べて全体像を推計したそうです。
その結果、電話番号が「999-9999」となっていたり、住所が「〇×△」となっていて、明らかにウソと分かるサイトが231万。さらに、必要な情報が登録されていないサイトが164万件に上ったとのこと。
虚偽または不備があったサイトのうち、45件をICANNに通報して正しく登録し直させたところ、11件のサイトは修正したが、33件は1ヶ月たっても何の反応もないそうです。
本来は連絡先は公開するのが原則で、犯罪捜査やシステム障害に備える仕組みになっているのですが、ICANNの管理の甘さが浮き彫りになったようです。
正体不明のウェブサイトは、詐欺などの犯罪目当てで作られた可能性が高いと言え、ネットサーフィンをしていれば9%もの不気味で危険なサイトに遭遇することになります。要注意!
q.f. Hotwired Japan |
投稿者 messiah : 09:51 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月09日
究極の生体認証は「顔」らしい
q.f. ケーティーワークショップ |
生体認証には、指紋・虹彩・静脈・声・サインなど、人それぞれが個々に異なり、しかも造作加工の必要がない天から授かった生体構造や特徴を基に測定するものがいくつかあります。
日本の金融機関では掌(てのひら)か指の静脈を読み取る方式を採用しています。
これらは、犯罪を連想させる指紋や目をカメラに向ける必要がある虹彩と比べて精神的な負担が少ないのが導入理由のようです。
一般的に生体認証は偽造しにくいといわれていますが、SF小説や映画にもあるように、抜け道はあります。
指紋の場合、ウレタンで作った人工指でも認証できたという実験結果が出ているし、指を押し付けたグミでも認証できるといわれています。
今年5月、マレーシアのクアラルンプールで、キー代わりに指紋認証システムを搭載していた車を所有していた男性が、強盗に指を切り落とされ車を持ち逃げされたというた事件が起きています。(怖いですねぇ)
そんな中で、「今後5年間、様々なタイプの生体認証の仕組みが導入されるだろうが、最終的には『顔』で落ち着くだろう」と、米調査会社ガートナーの情報セキュリティー・プライバシー担当のバイスプレジンデントは語っています。
精神的な負担が少ないことに加え、目・鼻・耳・口などの位置を基に測定するため、表情や整形手術などの影響を受けることはないといいます。
「マイケル・ジャクソン(歌手)がいい例だ。20数年にわたり彼の顔は大きく変わったが、それでも我々は彼をマイケルだと認識できる。人間の骨格は変えられない」...ということ。
しかし、骨格を変えようと思えば可能は可能。従って、この「顔認証」も完璧ではありません。そこまでのコストとリスクをかけてやるかどうかの問題ですね。
「顔認証」はIDカードなどと組み合わせることで偽造や盗難の危険性を一段と防ぐことができるといいます。
いづれにせよ、生体認証は一歩間違うと犯罪のさらなる凶悪化を誘引する恐れあり。
科学と犯罪...論理だけで追求すればいつもイタチゴッコ。そうならない”アナログな”工夫が必要のように思います。
q.f. IT PLUS |
投稿者 messiah : 08:36 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月08日
音楽の次は映像 世界のコンテンツを侵略するアップル
情報サイトCNET Japanに「携帯ビデオがパッとしない7つの理由」という記事が10月に掲載されていました。
アップルコンピュータ社のビデオiPodがリリースされる直前のことです。その7つの理由とは...
- 「ながら観賞」ができない
- 画面が小さ過ぎる
- 動画はえてして長過ぎる(※1)
- どこにでもテレビがある
- 繰り返して見たりしない
- 簡単に解決できる問題がない(※2)
- すでに代替品がある(※3)
注釈 (※1)音楽ならば短時間で数多くの曲を楽しめるのに比べてビデオ映像は1本で少なくとも30分をかけて見なくてはいけないという意味。 (※2)iPodが登場する以前からMP3プレイヤーは存在していたが、容量の少ないフラッシュメモリを搭載していて収録できる曲数が少なくて売れなかった。iPodはハードディスクを採用してこの問題を簡単に解決した。しかし、ビデオはさらに大容量の記憶デバイスが必要となる。これを簡単に解決できる手段はすぐにはない、という意味(だと思う) (※3)どうしても外出先で見たいビデオがあれば、安価な携帯DVDプレイヤーがある、という意味。 |
7つの理由は全て、単純明快で誰にでも分かり易い。「ごもっとも!その通り」と筆者はこの記事に頷かされたものでした。
そして10月に、アップルがビデオiPod(アップルでは単にiPodと呼んでいる)を発売するやいなや、たちまち100万本のビデオがダウンロードされたというニュースが飛び込んできました。
しかしその後、この新しいiPodとビデオコンテンツに関するニュースがあまり聞かれなくなりました。
音楽に比べると、7つもの高いハードルを抱えたビデオコンテンツ配信。さすがのアップルも苦戦しているのだろう、と筆者は勝手に思い込んでいました。
ところがサニアラズ、彼らは着々と準備を進めていました。
アップルコンピュータ社は12/6、同社の音楽配信ストアiTunes Music Store(iTMS)からのビデオのダウンロード数が300万本を突破したと発表したのです。
さらに同社は、iTMSで米NBCユニバーサルのテレビ番組の配信を開始したと発表しました。
iTMSは米ウォルト・ディズニー社傘下の米ABCの番組を10月から既に配信しており、アップルはこれで3大テレビネットワークのうち2つを押さえたことになります。
「侵略すること火の如し」ではないけれど、ここぞとばかりコンテンツを押さえにかかっています。
NBCは、現在放送中の法廷ドラマ「ロー&オーダー」や人気司会者のトークショー、人気旧作番組として1950年代の「ヒッチコック劇場」や1980年代の「ナイトライダー」などを配信する予定です。
放送中の番組は放送翌日からダウンロードできて、しかもCMは入りません。価格はABCと同じ1本1.99ドル。
アップルは、顧客が単に好奇心だけでビデオを購入しているのではないことを強調しています。
iTMS担当バイスプレジデントは「ビデオのダウンロード販売は引き続き増加しており、その勢いはスタート時を上回っている。1度購入したユーザーがそれっきり・・・という状況ではない」と述べています。
これで、iTunesで提供されるテレビ番組はあわせて16本となりました。
テレビ局を手に入れるのではなくテレビメディアそのものを引き寄せるようにして取り込もうとするアップルの壮大な戦略...
どこかのアメリカのマネばかりしている国のIT企業とは発想が根本的に違います。
来年も引き続きiPod旋風が吹き荒れそうです。
q.f. CNET Japan/Hotwired Japan |
投稿者 messiah : 09:22 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月07日
日本の政府機関のドメインが国外で取得されていた
インターネットでホームページにアクセスする手段として「検索」が主役の座にドカンと座っている感じですが、その昔はブラウザのアドレス入力欄にアドレス(厳密にはURL)をキーボードから入力してアクセスしていました。
名刺交換すればわかりますが、ホームページを持っている企業は必ずそのアドレス(URL)を名刺に印刷しています。
検索するとトップに表示されるような企業の中には、「〇〇〇で検索すればトップに表示されます」といった文言を名刺に刷り込んでいたりする場合もあります。
そんな状況の中で、少し注目が薄れがちになっているこの”アドレス君”ですが、ちょっと気をつけないといけないことがあって日本政府は注意を呼びかけようとしています。
それは、「自衛隊.com」や「国会.com」などの日本の政府機関の名前をかたったアドレスが、海外の個人や団体に取得されていることが分かったからです。
アドレスの一部(ドメイン名)を日本語にすることをめぐっては、「×××.com」が2000年から、「×××.jp」が2001年から登録できるようになっています。
日本語のドメインに対応するブラウザは増える傾向にあり、マイクロソフト社のインターネット・エクスプローラも近く対応する予定とのことで、利用者が一気に増える可能性があるとみられています。
ところが、「.com」や「.net」などで終わるアドレスは、国外からでも自由に登録できるのです。
つまり、政府機関名でも企業名でも個人名でも、何でも登録OKということです。
こうしたアドレスが外国の個人によってすでに取得されている以上、利用者が政府機関のサイトと勘違いして、不正な商取引などに巻き込まれる危険性があるのです。
政府は、政府機関のアドレスを使った”なりすまし犯罪”に備えて、政府機関のアドレスの末尾は「.jp」に限ることで”なりすまし犯罪”を防ぐ準備をしており、近くまとめる政府の情報セキュリティ基本計画に対策を盛り込む方針とのこと。
因みに、「.jp」で終わる日本語アドレスに関しては、行政機関の名前を第三者は登録できないようになっています。
政府機関の名前がついたアドレスは、末尾が「.jp」かどうかを確認すれば、本物かどうか判別できるということです。
この先、おかしな日本語ドメインを見たらアドレスの末尾に注目しましょう。
q.f. asahi.com |
投稿者 messiah : 08:20 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月06日
ある寒い朝の出来事
昨日の朝のこと、私は自転車で事務所に向かっていました。(寒かったア。今年一番かも)
後1つ角を曲がれば到着する所の手前まで来て、小学生5~6人の集団とすれ違ったのでした。
上は高学年の大きな女の子、下は1年生くらいの男の子を含む男児・女児たち。(集団登校していたのです)
朝ということもありましたが、(いつもの如く)頭の中もボォーとしていて思考力ほとんどゼロみたいな状態で最終コーナーを右折しました。
すると、何かが目に入った。青い色をした何かが......
道の真ん中に落ちている。
自転車に乗りながら(つまり、前に進みながら)、その青い物体に少し注目してみたのです。
何となくそれは、折りたたみ傘の袋のような気がしました。
しかし、さらに注目するとその袋には動物の絵が書かれていました。
ペダルを踏む私の足は慣性の法則でタイヤを回し続け、自転車は前進していきます。発見して3秒後には角を曲がってさらに10mも行き過ぎていました。
「通行人の誰か落としていったようだなア(お気の毒に...)」
「まだ新しい袋だったけれど、何か動物の絵が書いてあったよなア」
「動物の絵ということは...もしかすると子供が落としたということかなア?」
「子供というと。。。ン!」
随分時間が経って、自転車を止めて振り返りました。
そこにはあの青い物体がありました。
私は昔から変な性格の持ち主で、自分が仕事中であっても、思いついたら反射的に別の行動をしてしまう。おまけにその速度が異常に速い。(その代わりに、なかなか思いつかない頭をしています:ここは笑うところです)
「かなりの高い確率で、さっきすれ違った小学生の持ち物に違いないぞォ」
そして、自転車のペダルを踏みこんで一気にギア(はないが)をトップに入れた!
「今、追いつけば、小学生は助かる」(そ、そんな...オーバーなア)
私の気力は最高潮に達したのでした。
青い物体を手にとってみると、かさ袋でもない、お弁当の袋でもない、それは上履きを入れる靴袋(ほとんど新品)で、動物ではなく可愛い男の子のアップリケが貼ってありました。
「小学生の持ち物に違いはないけれど、さっきすれ違った子供のものかどうかはわからない。しかし、その可能性もまた低いとは言えない」なんてシャーロック・ホームズばりに推理しながら彼らが行ったであろう方向を追いかけたのでした。
しかし、角を曲がっても小学生の姿はない。
「あぁ、判断が遅かったかア...」
次の角を曲がってみた。
10mほど先に集団がまだいた。「やった!」
ここからが難しいのです。今の時代は特に...
怪しい男から声をかけられた時の対処を、学校でも家庭でも昨今の子供は教え込まれている。
その怪しい男とは、”今の私に他ならない”ことを認識した上で行動しなければいけないのです。
先ずあまり近づかないこと。
出来るだけ優しいそうな顔を作って、これまた、優しい声で話し掛けます。(それがかえって怪しいって?:わかってますよ)
「ボクたちぃ...これ落とさなかったぁ♪」(靴袋のアップリケが見えるように前に差し出しながら)
この瞬間、集団の子供たちが互いに目を見合わせて戸惑った表情になったのを私は見落としませんでした。
「あぁ...今、どうしたらいいかドキドキしているだろうナァ」(...と心の中で私つぶやく)
ここで一斉に逃げられたら私は逮捕されるかも知れないと思ったので、さらに最高の優しい顔と声で言いました。
「あ、やっぱりそうだったんだ。......ハイ」とさらに前に差し出しました。
その時、1年か2年生と思われる男児が恐る恐るこちらに歩いてきたのです。
子供がわずかながら心を開いた瞬間でした。(この瞬間に私の仕事は完了したのでした)
差し出した靴袋をこわごわと受け取る男児。
私は次の瞬間を待ちます。。。
男児は消え入るような小さな声で「...すみません」と言ってこちらの顔を見ました。
この時も、死力を振り絞って最高の笑顔を作る私。(シンドイから早く行ってくれぇ~と思いながら)
走り去るように集団に戻っていく少年。
その後に彼らに掛ける言葉を捜す私だが...出てこない。
「怪しいオジサンに声をかけられたら気をつけるんだよ」とは言えないもんね。
広島、栃木で小学校1年生の女児が相次いで殺害される凶悪な事件が発生しています。
学校も親も子供の身の安全を守るために奔走しています。セキュリティグッズが飛ぶように売れている。
「どうしてこんな危険な世の中に...」と思ってしまいます。
「人に親切にする事が大切だ」という教育や教訓は、現代社会では優先されないどころか否定すらされていく感があり、新しい世紀が始まった途端に、モラルは世紀末を迎えてしまっているようにも思えます。
親切という行為が、周りから異様な目で見られたり、周りへの配慮で神経をすり減らすことが少なくともあってはいけない。
それを痛感した寒い朝の出来事でした。
投稿者 messiah : 10:06 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月05日
アマゾンに対抗するために街ぐるみで立ち上がれ
東京・神保町の三省堂書店本店には、店内の書籍の在庫情報を検索できるタッチパネル端末が9台あります。
この端末で、同店の約300メートル先にある岩波ブックセンターの在庫情報を検索できるようにしています。
同時に、岩波ブックセンターの店員用端末からも、三省堂の在庫情報が検索できる仕組みになっています。
...何のために?
お目当ての本が町内のどの書店にあるか教えることで、神保町から顧客を逃さない作戦なのです。
三省堂の端末で書籍を検索した顧客のうち1日あたり20人程度が岩波ブックセンターに足を運ぶといい、神保町内での顧客の循環に一役買っていると三省堂書店は言っています。
在庫情報共有システムへの参加書店は今後増やす計画で、神保町の古書店検索サイト「BOOK TOWNじんぼう」とも連携したいと考えています。
三省堂書店によると、「神保町の書店は相互に協力しあってきた。自社の店舗に在庫がない書籍に関しては、『近くの〇〇書店なら、この分野に強いから置いてありますよ』などと案内することも多かった」
「本屋が集中している小さな町で、反目しあっていたら生きていけない」
各書店は「文芸に強い」「コミックに強い」「オタク分野が強い」などとそれぞれ強みや特徴があり、直接は競合しない。強みの異なる書店なら、マーケティングデータを渡しても構わないというわけなのです。
こうした街ぐるみの団結の背景には...そうです。アマゾン・ドット・コムに代表されるネット書店から受ける脅威が対抗意識となって表れているようです。
三省堂書店によると、「アマゾンのようなネット書店は対極のライバル」と言います。
ネット書店は、目的の本を買うためだけの場所。神保町の実店舗は「何かあるかもしれない」とぶらりと来てもらって書棚を楽しみ、本をパラパラめくって知らなかった本と出合ってもらう場所。販売する商品は同じでも、役割は異なると見ています。
ただ本を買うだけならワンクリックのネット書店のほうが便利。
わざわざ電車賃と体力と時間をかけて神保町の書店に来てもらうためにはどうすればいいかを考えた時、「小売りの本来に立ち返る必要がある」と考え、接客という小売りの基本を徹底したいと同書店は話しています。
書店員とのコミュニケーションが楽しめる場にしたい。たとえ目的の本がなくても「書店員と楽しい時間を過ごせたからまた来よう」と思ってもらえるような書店作りを目指したい。
同時に、神保町全体の魅力もアピールしていく。
例えば「この喫茶店は徳富蘆花の行きつけだった」「あの中華料理店は周恩来の書が飾ってある」など神保町ならではの街の魅力を情報発信し、街としてのリアルさ、面白さをアピールしたいとのこと。
ネットによる電子商取引の急速な拡大、それによって実店舗が窮地に追い込まれている分野が増えつつあります。
コストが抑えられるから低価格が実現する、その場で購入できるから時間の節約になる、多様なサービスを自由に選択できる、そして何と言っても目新しい。。。(ネットビジネスは今のところ利便性がやけに目立つ)
実店舗がネットショップの拡大に対抗する方法として、棲み分け可能なサービスの開拓やバーチャルでは実現できない価値を提供することが生き残りの道なのでしょう。
神保町vsアマゾンは言い換えると、ウェットビジネスvsネットビジネス。
そのどちらを選択するかは人それぞれのような気がしますが、人は必ずしも同じ手段でのみ行動しないものです。
ある時は書店に出かけて街の空気に触れ、ある時はネットで書籍のプレビューをチェックする...
競争は厳しくなるが、利用者の選択肢が増えて多様かつ自由な競争市場になれば『書籍ビジネス』にはまだまだ発展の余地があるという事を喜ぶべきかも知れません。
q.f. ITmedia |
投稿者 messiah : 08:22 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月04日
2005年度全上場企業のホームページランキング
昨日に続いてランキングの話題を...
企業のIR効果分析を行っている日興アイ・アールは3,789社を対象にした「2005年度全上場企業ホームページ実態調査」の調査結果を11/28発表しました。
投資家が企業を理解する上で必要な情報が完備されているかどうかが調査のコンセプトですが、IRページだけでなくホームページ全体を対象にしています。
評価項目は「わかりやすさ」、「使いやすさ」、「情報の多さ」の3カテゴリー合計95項目。
例えば、使いやすさとして「社名検索でGoogle(検索エンジン)の検索結果に表示される」、「入力フォームがあった場合、セキュリティ(SSLなど)が有効になっている」などを項目ごとに調査しました。
以下はそのランキングです。
順位 | 企業名 | ポイント |
---|---|---|
1 | 東芝 | 79.2 |
2 | TDK | 73.3 |
3 | ベネッセコーポレーション | 72.6 |
4 | NTTドコモ | 72.3 |
5 | 東京ガス | 72.2 |
また、業種別(各業種トップ)の企業名も発表されました。(下の通り)
業種 | 企業名 |
---|---|
水産・農林業 | 日本水産 |
鉱業 | 帝国石油 |
建設業 | 大東建託 |
食料品 | アサヒビール |
繊維製品 | 帝人 |
パルプ・紙 | 日本製紙グループ本社 |
化学 | 積水化学工業 |
医薬品 | エーザイ |
石油石炭製品 | コスモ石油 |
ゴム製品 | 横浜ゴム |
ガラス土石製品 | 日本板硝子 |
鉄鋼 | 日立金属 |
非鉄金属 | 日立電線 |
金属製品 | 日立機材 |
機械 | 栗田工業 |
電気機器 | 東芝 |
輸送用機器 | 三井造船 |
精密機器 | ニコン |
その他製品 | ヤマハ |
電気・ガス業 | 東京ガス |
陸運業 | 富士物流 |
海運業 | 商船三井 |
空運業 | 日本航空 |
倉庫運輸関連 | 近鉄エクスプレス |
情報・通信業 | NTTドコモ |
卸売業 | 豊田通商 |
小売業 | ローソン |
銀行業 | 住友信託銀行 |
証券商品先物 | 野村ホールディングス |
保険業 | ミレアホールディングス |
その他金融業 | プロミス |
不動産業 | 三井不動産 |
サービス業 | ベネッセコーポレーション |
REIT | 日本リテールファンド投資法人 |
ご自分の関係している業界があればランキングトップ企業がどんなコンテンツを配信しているのか参考にしてみては如何でしょう。
q.f. 日興アイ・アール |
投稿者 messiah : 08:45 | コメント (1) | トラックバック
2005年12月03日
2005年検索ワードランキング
年の瀬です。そして...今年一年を振り返ってあれやこれやと格付け、ランキングが始まりました。
ヤフーは12/1、Yahoo!JAPANのトップページなどで、2005年1月1日から10月31日までに検索された単語(ワード)を集計した「2005年検索ワードランキング」を発表しました。
ランキングは以下のとおり。左の数字は今年、右の数字は前年の順位で、「-」は昨年50位以下だったことを表しています。
「あ!この単語、自分も検索したことがある」というのをセルフチェックしてみませんか?(あなたの検索シンドロームを診断します)
ヤフーにしてみれば、ライバルのGoogleが2位、msnが8位にランキングされているのに、自分(Yahoo!)だけ蚊帳の外というのはとても心外、というか淋しかったりして。。。
q.f. CNET Japan |
投稿者 messiah : 08:35 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月02日
労使の協調 江戸時代後期には芽生えていた
江戸時代後期に京都府亀岡市にあった亀山藩で、ある武士が重病の祖母を介護するために休みを申し出て、家老らに認められていたことが、京都府立総合資料館による古文書解読でわかったそうです。
同資料館の担当者は「現代のような介護休業制度があったのではないか」と分析しています。
同藩の中級藩士だった及川源兵衛広之が記した「御番頭代京火消詰日記」でわかったそうです。
「京火消詰」は、幕府の命で京都御所と二条城の消防を担当する役目。及川源兵衛広之はその責任者代理でした。
日記には、伊丹孫兵衛という藩士が及川を通して家老や年寄らにあてた「休業願」が写されていました。
伊丹氏は火災現場の警備責任者を務めていたのですが、「高齢で病気の祖母の調子がよくないので、命あるうちにしばらくでも看病したい」という内容で、介護休業を「看病之御暇」と記しています。
育児休暇は現代でもありますが、封建社会で絶対服従が通念とされるこの時代に意外な側面があったことを伝える貴重な資料ですコレ。
実は、「看病之御暇」を提出した後で上の方で少しもめたようです。
それは介護対象が(直接の)親でないということ。
しかし、江戸藩邸詰の藩士が祖母の大病で帰郷したという先例があり、伊丹氏の親類が事前に相談していた「根回し」もあって最終的に認められたのでした。
祖母は介護の甲斐あって快方に向かい、伊丹氏は5日後に職場復帰したとも記されています。
藩を会社に例えて言えば、社員の家族に介護が必要になり会社に休暇を申請した。
一方、親族は事前に根回しを行っていた。
会社幹部は休暇の諾否について会議にかけたが、本社で似たようなケースがあったので許可することにした...という何となく今の時代にもありそうな話。
社会が長く安定していた江戸時代後期ともなると、現代社会にも通じる”労使の協調関係”や”前例を参考とする風習”が既に芽生えていたようですね。
q.f. asahi.com |
投稿者 messiah : 08:48 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月01日
危ないし、ハシタナイので真似をなさらぬように...
イギリスで本当にあった話ですが、ある女性が複写機でコピーをしている最中に複写機のガラス面を破損してしまった。
この複写機は同時に紙詰まりも起こしてしまった。
機械が修理され紙詰まりも解消されたが、その直後、排出された紙には驚いたことに女性の臀部(でんぶ)がコピーされていた。
複写機メーカーのキャノンは、クリスマスシーズン中、事務用機器を丁寧に扱うよう訴えています。
同社によると、祝い事が続くこの季節、修理依頼の電話が25%も増えるというのです。
その理由は、「臀部のコピー」という悪ふざけをする人が増えるからです。
日本ではあまりないでしょうが海外ではオフィスパーティがよく行われ、酔った勢いも手伝って悪ふざけした結果、複写機のガラスを割ってしまう人が実に多いといいます。
クリスマスシーズン中、キャノンの技術者の32%が、身体の一部をコピーしようとして割れたガラス板を修理するために呼び出されているとのこと。
ロンドンにあるキャノンによると、「毎年、正月明けは、複写機のガラス交換で忙しくなる。多くの場合、『臀部のコピー』が原因だ」と述べています。
日本人の皆さん!危ないし、ハシタナイので真似をなさらぬように...
q.f. CNET Japan |